皆様こんにちは。
建築緑化コーディネーター資格はご存知ですか?
なんとなく馴染みがない感じを受けますが、建物の屋上や外壁の緑化コーディネートを設計するお仕事に携わります。
注意点として、過去に2004年よりスカイフロントコーディネーター・屋上緑化資格、2014年より屋上緑化コーディネーター資格という名前でした。
現在は2019年から建築緑化コーディネーターです。
こちらは緑化設計をすることで地球の温暖化の低減や都市部では問題になっているヒートアイランドや建物の劣化を緩和し、暑さや寒さに対してある程度和らげてくれる素敵なお仕事です。
また、商業の面では素敵なエクステリアとして目を惹かせ宣伝にもなります。
自然と人工物の調和を取り開放的で心をリフレッシュしてくれる空間を作って社会のお役に立つ、「屋上緑化コーディネーター資格」に興味のある方は是非お読みください。
Contents
適用する仕事
残念ながら、この資格を主として仕事に従事する事は有りません。
ですが、建築設計、施工管理の会社、造園業、プランナーの方が建築緑化コーディネイターの資格知識を利用しています。
緑化を設計の段階で盛り込んだり、それを施工する方、造園で植物を扱う方や商業的な宣伝になるため提案など様々な仕事場面で利用されています。
通常の工法ではないため、適切な工法や法令事案、防水から荷重制限など緑化する上で専門の知識が建築緑化業務に関わる時必要になるためです。
昨今では気温の上昇やアスファルトやビル群によるヒートアイランド現象や風通しが悪く熱がこもりやすいため、植物を建物面積に利用して植えることで一定の改善効果があると見込まれます。
物理的に日光を防ぎ熱を吸収する二酸化炭素の排出を抑えてくれますし、冬は熱を逃がしにくくするといった環境面で活躍できます。
おおよその年収とキャリアパス
建物に携わる様々な職種の方がいますが、この資格で年収やキャリアパスに直接的にプラスになるわけではなさそうです。
ですが、環境面で将来性があり、これから更にビルだけでなく様々な部分に活用されていくため、さらに需要が拡大していくと思われます。
認可団体
認可団体は「特定非営利活動法人 屋上開発研究会」というところです。
〒100-0011
東京都千代田区内幸町2-2-3 日比谷国際ビルB136
TEL:03-6205-4071
FAX:03-6205-4072
E-mail:info@sky-front.or.jp
- 屋上開発に関わる調査研究
- 設計・施工・管理運営等の屋上利用関連技術に係わる調査・研究
- 屋上開発に係わる各種セミナー、講習会、講座の開催運営、講師の派遣
- 屋上開発に係わる各種セミナーや講習会の開催
- 屋上開発に関わる人材の育成
- 屋上緑化に関する相談対応ならびに技術支援
- 自治体や団体等への屋上緑化モデルプランの提案・実施協力
- 屋上の適正開発を図るための評価・診断、企画・設計
- 屋上開発市場活性化に向けた取り組み
受験条件
年齢、性別、国籍は不問です。
しかし、次のいずれかに該当しているかが条件です。
- 建築業・造園業などに1年以上従事しているもの
- 建築・造園・土木などの専門教育機関で1年以上学んだもの
- 屋上開発研究会主催の講習会を受講したもの
- 屋上開発研究会が認めた講習会を受講したもの
上記の4つのどれかに該当する方が受験できます。
※ ここでいう建設業・造園業とは建築一般、土木建設業、造園業、造園関連資材 の生産・流通業、植物関連の生産・流通業などを指します。
業務に携わるなか、自ら必要と判断して取得する方や在学中に興味を持たれる方、会社の指示によって取得する方が主でしょう。
合格率
データが非常に少ない為詳しい数字が出せませんが
第1回目の試験では東京と大阪の2会場で行なわれ、受験者数407人・合格者数267名、合格率は65.0%でした。
特定の専門的な緑化に特化した内容のため、しっかり勉強をすれば取得しやすいです。
そして、第1回(2004年)から第12回までの資格試験合格者は1500名を超えました。
また、公式サイトでは、合格者の声が掲載されているため参考にしても良いと思います。
一年当たりの試験実施回数
年に一度です。
受験受付期間が大体4ヶ月ほどありますが、年に一度のため受験される方はなるべく期間内までに申請して余裕を持てるようにした方が良いでしょう。
年に一度というわけですから、しっかりと確認をして確実にチャンスを掴んで欲しいと思います。
試験科目
- 屋上緑化概論(都市環境と屋上緑化・歴史・効果)
- 屋上緑化の建築計画及び設計(防水・耐根・排水・荷重・耐風・安全対策)
- 屋上緑化の植栽計画及び設計(人工土壌・肥料・灌水・樹木・草花・地被類)
- 屋上緑化の施工(施工計画・管理)
- 屋上緑化の維持管理(管理計画・体制)
- 壁面緑化(壁面の緑化計画・施工・維持管理)
ご覧の通り緑化の内容に特化しています。
採点方式と合格基準
データがなく公式サイトにも説明がありません。
※参考程度になりますが、過去の試験では問題数72問(マークシート、四者択一・穴埋め式)、試験時間90分、合格正答率7割以上でした
取得に必要な勉強などの費用
勉強方法として講習会があります。
講習会受講料は15,120円です。
屋上開発研究会監修の「屋上緑化設計・施工ハンドブック」が講習会でのテキストが4,000円です。
公式サイトから問い合わせて購入することができます。
料金は200円です。
そして、講習会参加者には模擬問題40問が配られます。
経験の長い方はハンドブックだけの方もいるようですが、キャリアの少ない方や自信の無い方は講習を是非受けてください。
受験料
11,000円(消費税込み)です。
年に一度で費用も高めなため、しっかりと勉強してチャンスをつかんでください。
振込先は「三菱UFJ銀行 四谷支店」です。
コードは1076865で、口座名称は「特定非営利活動法人 屋上開発研究会」です。
受験申込方法
主催団体ホームページから受験申込書をダウンロードして必要事項をご記入の上お申し込み下さい。
記入漏れがないようにしっかりと確認も忘れないようにしてください。
合否については12月初めに郵送にて通知します。
同時に、当研究会から文書で合否を通知します。
試験会場は下記の2つです。
〒105-7501 東京都港区海岸1-7-1
電話:03-3434-4242
FAX:03-3434-4648
Email:hama.opem@sanbo.metro.tokyo.jp
〒550-0004 大阪市西区靱本町1丁目8-4
貸会場担当 電話:06-6443-5324
ご自身の近い方を利用してくださいね。
まとめ
「建築緑化コーディネーター資格」はまだまだ活躍の機会がある資格です。
近年では環境問題や気温の上昇、エコ意識などがあるため、考えるまでもなく緑化の需要は上がって行くと思います。
建物を緑化して景観を保ち、更に温暖化対策や室内温度の制御にも一役買ってくれます。
特に今は夏の気温が昔に比べてより高いため、暑さに対する対策になります。
一方、冬も暖房のささやかな縁の下となり室内の気温の安定にも役立ってくれます。
そこまで難しい資格ではないので、建築や造園、ビル施工管理やプランナーなどの仕事を持つ方の役に立つので、キャリアアップにもつながります。
興味のある方は是非資格の取得を目指してくださいね。
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