ニュース時事能力検定について

ニュース時事能力検定について

ニュース時事能力検定(ニュース検定、N検)は、新聞やテレビのニュースを読み解き活用する力、時事力を養い、認定する民間の検定試験です。

時事力とは、現代社会のできごとを多角的・公正に理解・判断し、その課題を社会で解決していく礎となる総合的な力のことです。

つまり、ウェブ上やSNS上の誤った内容やフェイクニュースも多く含まれており、その中から正しい情報を、これまでのニュースの流れを多角的に理解して公正に判断できるかを問う試験です。
これからニュース時事能力検定について述べていきたいと思います。

適用する仕事

全ての仕事に向いている資格ともいえるでしょう。

コミュニケーション能力

どんな仕事にもコミュニケーションは必要不可欠です。
共通の話題のない方や世代、立場の違う方と話す時には時事ネタなどの社会的な話題を的確に話せることが重要となってきます。

世の中の動向に注視できる

時事問題を知ることで世の中がどう変わっていくかを読み解ければ、正しく行動を選択できるようになるでしょう。
転職や就職をするためにも、志望している業界が伸びているのかを自分なりに理解することができます。

ネット検索

おおよその年収とキャリアパス

ニュース時事能力検定の合格が、直接年収に反映されることはないようです。
ビジネスマンのスキルアップとして考えてみてはいかがですか。

  1. 情報収集力
    膨大な情報の中から必要な情報を正確に取捨選択して仕事に生かす。
  2. キャリアアップ
    企画や会議にはビジネスチャンスを逃さないために時事問題の理解は大切です。
  3. 入学試験・就職・転職

全国のテレビ局及び新聞社の約25社で入社が有利になります。
またそのほかの企業にこれから就職や転職を希望される方も2級以上は狙いたいところです。
面接のときに必要な自己PRや志望動機に社会のできごとを踏まえて話すと説得力が高まります。
アナウンサー

全国252校600の学部・学科の大学・短大及び高校の入学試験において、出願の判定の優遇・一部試験の免除など有利になりますが、少なくとも3級は合格したいものです。

入学試験の小論文には社会のできごとをテーマにした問題が多く出題されます。
こちらの企業名や学校名が気になる方はネットで検索してみて下さい。

認可団体

ニュース時事能力検定は、特定非営利活動法人日本ニュース時事能力検定協会などが主催しています。
現在の名誉会長には養老孟司さんが、理事には池上彰さんも就任しています。

また、その他の主催者は毎日新聞社、朝日新聞社、(株)毎日教育総合研究所、全国の地方新聞社や放送局などです。
ニュース時事能力検定についての問い合わせ、資料請求については下記の連絡先までお願いします。

日本ニュース時事能力検定協会事務局
住所
〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1
パレスサイドビル

電話(受付時間 平日10:00から17:00)
受検者様
03-5209-0553
団体ご担当者様
03-3212-5116
ニュースロゴ

受験条件

受験資格の制限はなく、どなたでも受験できますが、簡単なパソコン、マウス操作ができる方のみになります。
また、どなたでも受けられるのは2級までで、1級は2級合格者のみ受験できます。

試験時間が重ならなければ1級以外は併願できます。
各試験のレベルは下記の通りです。

試験のレベル
5級:小学生、中学生:小学校で学んだ社会科の知識・理解を生かせる
4級:小学生、中学生、高校生:小学校社会科や中学校社会科の地理的分野や歴史的分野で学んだことを生かせる
3級:中学生、高校生、大学生、一般:中学校社会科の公民的分野で学習したことを生かせる
準2級:中学生、高校生、大学生、一般:高校の公民科の現代社会及び政治・経済で学習したことを生かせる
2級:高校生、大学生、一般:新聞やテレビの主要なニュースを、背景を含めておおむね理解し生かせる
1級:大学生、一般:2級レベルの力をもとに、世界的・歴史的な視点で現代社会を位置づけられる

合格率

2019年度の合格率です。

検定級 合格率
1級 7.7%
2級 48.0%
準2級 36.8%
3級 59.1%
4級 81.4%
5級 87.6%

なお最年少合格者は5級の7歳で、最年長合格者は3級の90歳です。

1年当たりの試験実施回数

試験の実施回数は年4回です。
試験実施月は2月、6月、9月、11月
試験地は全国各地です。
ただし次回2022年2月13日に行われる試験には1級と5級の試験は実施されません。

試験科目

試験科目
検定日の約1カ月前までのニュースを政治・経済・暮し・社会・環境・国際の5つの分野から出題されます。
各級の出題内容です。
5級:国内を中心に、社会のルールや出来事に関心を持つ
4級:新聞やテレビのニュースに関心を持ち、自分の暮しと結びつけて考えられる
3級:基本的なニュースを、社会の仕組みの中に位置づけて理解できる
準2級:様々なニュースを、現代社会の諸問題と関連付けて理解できる
2級:ニュースを批判的に読み解き、自分なりの意見を導ける
1級:新聞の社説レベルの記事も読み解き、社会や自分の新たな課題を設定できる

採点方式と合格基準

各級45問でCBT四肢択一式で制限時間は50分で、1級は一部に記述を含みます。
操作説明がありますので、検定全体の所要時間は60分になります。
1級は100点満点で80点程度以上で、2級から5級は100点満点で70点程度以上です。
※正確な点数については非公表です。

取得に必要な勉強などの費用

2級までであれば、1日1時間の勉強で1か月ほどで合格することができるでしょう。
学習方法としては、公式テキスト、公式問題集の両方の購入をおすすめします。
公式問題集から半分くらい同じ問題が出題されます。

約2問程度統計の問題がありますが、問題を読み取る能力があれば十分に解くことは可能だと思われます。
例えば2021年度に実施される2から5級の試験問題の約6割は、2021年度版公式テキスト・問題集から出題されます。

これらの公式教材は2020年度末までのニュースに基づいて構成されていますが、一部のテーマについては検定日1カ月前までの動きを踏まえた内容も含んでいます。

2020年度版ニュース検定公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)

2020年度版ニュース検定公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)
created by Rinker
  • 出版社名:毎日新聞出版
  • 書籍名:2020年度版ニュース検定公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)
  • 価格:¥1,650(税込)

ニュース時事能力検定1から準2級に対応した公式テキストです。
2級及び準2級はこのテキストと公式問題集から試験問題の約6割が出題されています。
政治、経済、暮し、社会、環境、国際がテーマとして構成されています。
解説に加えて、様々な論点から考察された意見が述べられていて、いかにニュースを客観的に読むかが工夫されています。
※購入の際は最新版であることを確認してください。

2020年度版ニュース検定公式問題集「時事力」(1・2・準2級対応)

2020年度版ニュース検定公式問題集「時事力」(1・2・準2級対応)
created by Rinker
  • 出版社名:毎日新聞出版
  • 書籍名:2020年度版ニュース検定公式問題集「時事力」(1・2・準2級対応)
  • 価格:¥1,430(税込)

1・2・準2級合格には必須の問題集で、各級ごとに分かれた構成になっています。
試験問題の約7割はこの本に掲載されている問題と似た内容で出題されます。
入学試験や就職活動に備えて、もしくは社会人の自己啓発のためにニュースをしっかりと読み理解を養える内容です。
※購入の際は最新版であることを確認してください。

受験料

1級 6,900円
2級 4,800円
準2級 3,800円
3級 3,300円
4級 2,800円
5級 2,700円

※税込み価格になっています。

受験申込方法

受験申込方法
インターネット受付のみになっています。
ニュース時事能力検定試験のホームページから受付できます。
お申し込みにはマイページのアカウントを作成する必要があります。
検定料のお支払いが終了すれば、お申し込みは完了になります。
※お申し込み後の変更、キャンセル、返金はできません。

まとめ

会議

小学生も受験できる検定ですが、試験会場にはお連れ様が待機できるスペース等の用意はありません。
2022年2月からの試験についてはCBT試験とマークシート試験が併用されます。

それに伴いこの記事には若干の誤りが含まれていることもございますので、この資格が気になる方は必ずニュース時事能力検定のホームページをご確認していただくようお願いします。

テレビや新聞は気軽に取り組める生涯学習の手段となります。

この検定を通じて、ニュースから新たな発見を見いだし、そして社会への関心が強まり、その中で身につけた知識を活用することで、学ぶ楽しさを再認識できると思います。

この記事を最後までお読みいただきありがとうございます。