ウェブ解析士について

ウェブ解析士について

皆さんはどんなパソコンの資格をお持ちでしょうか?
今回は「ウェブ解析士」という資格についてお伝えします。
ウェブ解析はウェブマーケティングの知識やスキルを習得するために基盤となり、社内のウェブマーケティング業務の遂行・効率化が目指せます。
ウェブマーケティングの基礎知識を学びたい方や、まだウェブマーケティングを始めて日が浅い方におすすめの資格となっています。

適用する仕事

適用する仕事は「ウェブ解析士」や「Webアナリスト」という職業でしょう。
Webアナリストとは、アクセス解析やユーザー分析などの業務を通してビジネスに役立つ知識や見識を提供する職業です。

ウェブ解析士に合格すると認定証と認定カードが渡され、有資格者として働くことができます。

ウェブ解析士という資格を持っていると、会社に属している場合重宝されます。
それはこの資格を持っているとクライアント事業側から成果をもたらしてくれると見なされるからです。

クライアントから重用される能力
  • アクセス解析以外のデータの分析能力
  • コンバージョン後の商談率や成約率の分析
  • KPI設定でビジネスゴールを計画する

具体的には「売上を何%上げたいのか」を設定して、必要アクセス数、CTR、必要コストを計画立案する能力がクライアントに喜ばれます。

ウェブ解析士という資格は自社内で立ち回るだけなら生かされないかもしれませんが、クライアントの要望をヒアリングしたり、提案されたことを解決したりと会社の外側からの要望には信頼される資格でしょう。

しかし、ウェブ解析士の資格があるからといって仕事がいつももらえるとはかぎりません。
いつもウェブ解析の案件が次々と入ってくるということはほとんどなく、有資格者でウェブ解析が業務の中心である人の割合は全体の15%しかいないとも言われています。

何かを考えているビジネスマンでは、本業は何かというと一番多いのが「コンサルタントアナリスト」のようです。
つまり、ウェブ解析士の有資格者というのは、優れた専門家であることが多いです。
本業として強みを持った分野がある場合に、サブスキルとしてウェブ解析の知識を生かしているというのが本質でしょう。

また、ウェブ解析士の資格が特に生かせられるのは「マーケティング業界」です。
そうした業界なら採用するにあたり、大きな目安となり、資格取得までの努力も評価の対象と判断されるはずです。

おおよその年収とキャリアパス

ここではWebアナリストを中心に見ていきましょう。

年収は?

Webアナリストの平均年収は500万円前後が相場のようです。
これは一般的な会社員の平均年収と比べても高い水準です。

Web業界の正社員求人においても、年収400万円台~500万円台の募集が主流です。
もちろんスキルや経験によっても変わります。
外資系企業に在籍したり、フリーランスのWebアナリストとして活躍している人の中には、年収1000万円以上も稼いでいる方もいます。

キャリアパスは?

ウェブ解析士の資格を取得後のキャリアパスとして、外部のウェブコンサルタントとして活躍したり、社内でインハウスのウェブ担当者としてウェブマーケティングを牽引(けんいん)したりしているといったところでしょう。

有能な方だと講師として活動したり、ウェブ解析士の法人研修などをしていますね。

その他にも市場の動向やデータを踏まえてWebサイトの企画に携わるプランナーや、データ分析をもとにWebサイトをより大きく質の高いものにすることを目指すITコンサルタントへの道も考えられますね。

認可団体

一般社団法人 ウェブ解析士協会のロゴマークウェブ解析士という資格を主催している団体は「一般社団法人 ウェブ解析士協会」です。

こちらの協会では2010年9月に「上級ウェブ解析士」、10月に「初級ウェブ解析士」(2016年より「ウェブ解析士」)、11月に「ウェブ解析士マスター」の資格を立ち上げました。

協会理念
  • あらゆるデータを元に組織を動かし、事業の成果に貢献する
  • 高い意識を持って実行できる、プロフェッショナル集団を作り上げる
〒160-0023 東京都新宿区西新宿8-14-19 西新宿STビル3階
電話番号:03-6908-6404
FAX番号:03-6908-6062
Email:support@waca.associates

営業時間 10:00~17:00(土日祝、年末年始などを除く)

受験条件

明確な受験条件はありません。
というのも、ウェブ解析士の資格取得には以下の2つの方法があるからです。

講座を受講する

オンライン上で講師の講座を受けているところ先ほどの認可団体の欄でもご紹介した「ウェブ解析士協会(WACA)」が実施しているウェブ解析士講座を受講したうえでの資格取得です。
受講料を入金し認定講座を受講した後、認定試験に臨みます。

しかし、合格したら終わりではなく、無事合格したら認定レポートを作成し提出して合格点が取れたら「ウェブ解析士に認定」されます。

※このレポートはGoogleアナリティクス講座の修了証を提出すれば、免除されます。

直接試験に申し込む

こちらは受講抜きで直接試験に申し込む方法です。
バックアップが無い形なので全て独学で知識を補強します。
試験に不合格となった場合、もう一度申し込むことができます。

合格率

[2021年6月1日~6月30日]
認定講座受講者数:188名
認定試験受験者数:180名
合格者数:102名
合格率:61.44%

1年当たりの試験実施回数

認定講座は定期的に開催されているようですので、公式サイト「ウェブ解析士協会」にスケジュールが掲載されています。

試験科目

学習内容
  1. ウェブ解析と基本的な指標
  2. 環境分析とマーケティング解析
  3. デジタル化戦略と計画立案
  4. ウェブ解析の設計
  5. インプレッションの解析
  6. エンゲージメントと間接効果
  7. オウンドメディアの解析
  8. ウェブ解析士のレポーティング

採点方式と合格基準

60分の回答時間で4択の問題が60問出されます。
合格基準は非公開です。

取得に必要な勉強などの費用

カギは認定講座を受けるか受けないかです。

費用

独自学習+認定講座+認定試験
・公式テキスト 4,400円(税込)
・講座費用 11,000円(税込)
・試験費用 17,600円(認定費用込・税込)
⇒合計 33,000円(税込)
独自学習+認定試験
・公式テキスト 4,400円(税込)
・試験費用 17,600円(認定費用込・税込)
⇒合計 22,000円(税込)

公式教材

ウェブ解析士 認定試験公式テキスト2022

ウェブ解析士 認定試験公式テキスト2022

  • 出版社名:一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)
  • 商品名:ウェブ解析士 認定試験公式テキスト2022
  • 価格:¥4,400(税込)

ウェブ解析やデジタルマーケティングの基礎的な知識から、デジタル化戦略と計画立案、KPI策定方法、具体的な設計や実装の方法、さらには最終的なレポーティングを一通り学ぶことができるようになっているテキストです。
400項目を超える索引も付けられています。

2021年1月~12月開催のウェブ解析士認定講座ウェブ解析士認定試験に対応しています。

2021年版 ウェブ解析士認定試験 公式問題集

2021年版 ウェブ解析士認定試験 公式問題集
created by Rinker
  • 出版社名:一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)
  • 商品名:2021年版 ウェブ解析士認定試験 公式問題集
  • 価格:¥2,750(税込)

ウェブ解析を実践するための知識保有度を測る対策問題集です。
先ほどご紹介した公式テキストに準拠して作られています。
公式テキストをよく読んだうえで、理解度を確認するために使われるのが良いとされています。
掲載問題数は226問です。

受験料

試験費用 17,600円(認定費用込・税込)

受験申込方法

公式サイト「ウェブ解析士協会」の<地域別>ウェブ解析士認定講座・試験スケジュールから選択してください。
お住まいの地域で開催されていない場合は、オンラインでも受けることができます。

まとめ

タブレットでWebの問題をスマートに解決する男性の手元ウェブ解析士」の資格はお分かりになりましたでしょうか。
この資格はその分野を専門としている方には非常に有利な資格です。
マーケティング業界やアナリストなどの職業ですね。

ウェブ解析はこれからの企業のマーケティング戦略において、必須の媒体となっています。
そのためウェブ解析の知識は、今後ますます多くの企業に求められるスキルとなっていくでしょう。

そういった部門に携わりたい方はこの資格を検討してみてはいかがでしょうか。
きちんとした認定講座がたくさん用意されていますよ。

 

関連する記事はこちら
Webディレクター試験(Webディレクション試験)について