普段から床やテーブルなどを掃除するのは、ほとんどの方が行なっていると思います。
しかし、壁紙を掃除している方はわりと少ないのではないでしょうか?
そこで今回は壁紙掃除の基本について触れていきたいと思います。
Contents
壁紙を汚れたままにするデメリットって?どんな時に汚れる?賃貸だと次の人に貸せなくなる?
壁紙が汚れたままにするデメリットはカビやハウスダストを発生させやすくしてしまうことです。
壁の汚れのせいでハウスダストが体に入ってしまうと鼻炎・喘息・アトピー性皮膚炎など、健康を損なう可能性があります。
それだけではなく、汚れの中には室内の空気のにおいの原因になってしまう時もあります。
壁はこんな理由で汚れる
壁が汚れてしまう原因はいろいろとあります。
ほこり・料理時に発生する油を含む煙・カビの胞子・たばこの煙・花粉などになります。
今挙げたものは肉眼では確認できないものですが、空気に流されて壁を汚してしまいます。
それだけではなく、油汚れ・手垢や皮脂も汚れの原因になります。
天井や床に比べれば汚れていくのは遅いですが、少しずつ壁は汚れていきます。
賃貸の場合は?
賃貸での壁紙の汚れは、そのままにしておくと次の人に貸せなくなります。
その場合、壁紙の張替費用を入居者が負担しなくてはいけないケースも出てきます。
こういったケースは退去する時に高額な費用を請求されます。
- たばこのヤニで起きた変色
- 落書き
- 台所の油汚れ
- 結露が原因で起きた壁紙のカビ
など
壁紙を張り替える必要があると判断された場合、6畳の部屋すべての壁紙の張替を行うと4万円から5万円くらいが相場の費用となります。
壁紙を汚してしまうとこんなにもお金がかかるのは驚くべき点ですね。
壁紙掃除のがっつり掃除の頻度はどれくらい?普段のサッとお掃除で汚れを防止するには?
壁紙をしっかり掃除する場合は1年に3~4回が目安とされています。
ですが、月に1回は壁紙のほこり取りと水拭きの雑巾がけをしましょう。
ここからは、月に1回の壁紙のほこり取りのやり方を説明していきます。
壁紙のほこり取りはそこまで難しくはありません。
壁紙の材質、汚れの性質の違いって?セスキ炭酸ソーダ、重曹、お酢、消しゴム、歯磨き粉が使える?
壁紙の材質や汚れの性質によって掃除の仕方が異なります。一つ一つ見ていきましょう。
一般的な壁紙はビニールクロスと言われています。
壁のほこりによる汚れはドライシートが有効です。
一見壁は汚れが目立ちませんが、ほこりを多く付着させています。
伸縮ができるタイプのハンディモップを用意すると便利です。
ほこり汚れのみならササっと拭くだけでいいので、日々の掃除と一緒に壁のほこり掃除を行いましょう。
汚れごとの掃除方法
油汚れ
壁の手垢からくる油汚れには、食器用の中性洗剤が有効です。
手順はまずほこり掃除をした後に、しっかりと絞った雑巾へ中性洗剤を少量垂らして壁の汚れを拭きます。
汚れの掃除の跡に雑巾をすすいで絞り、壁に残っている洗剤を拭き取ります。
仕上げに乾拭きをして終わりです。
汚れがしつこい時は、毛先がやわらかめのブラシでやさしくこすって汚れを落とします。
絞ったタオルをタワシに二重に巻き、円を描くように拭くと拭き掃除をしながら汚れも落とせます。
また、キッチンの油汚れにはセスキ炭酸ソーダがおすすめです。
壁紙に噴射して、汚れを浮かせたら拭き取ってください。
終わったら乾拭きして完了です。
カビ汚れ
カビが壁紙に発生した時はカビキラー等の漂白剤でも落とすことはできますが、できるだけ壁紙専用の漂白剤を使いましょう。
カビキラーだと洗剤をしっかりと拭き残しのないようにしなければなりませんが、壁紙専用の漂白剤なら乾けば無害になるので拭き取りもしなくて済みます。
また、お酢を使ったやり方も効果的です。
まず壁紙のほこりを落とします。
その後にお酢を倍の量の水で薄めてカビに噴射します。
それから、重曹を小さじ1に対し水を100ミリリットルを混ぜてカビに噴射します。
5分放置した後に雑巾で拭き取ります。
最後に消毒用のエタノールを噴射して乾かします。この際部屋はよく換気してください。
カビの掃除のときは、目に入るのを防ぐようにゴーグルやマスク、グローブを使用しつつ、換気をしっかりと行なってください。
落書き汚れ
子供が壁に落書きをしてしまった場合は、たいていはクレヨン・油性ペンだと考えられるので油分を落とすために除光液を使いましょう。
除光液を雑巾にしみこませてポンポンといった感じに汚れた場所を叩きましょう。
水拭きした後に乾拭きをして終了です。
除光液がない場合はクレンジングオイルを使っても大丈夫です。
また、歯磨き粉を使った方法もあります。
濡らしてある歯ブラシに歯磨き粉を使って、円を描く感じでやさしくこすります。
汚れが浮いてきたら雑巾で水拭きして拭き取ります。
これを汚れが落ちるまで繰り返します。
ボールペン汚れ
ボールペンの汚れは、時間が経過すると落としづらくなるので、壁についてしまったらすぐ掃除しましょう。
エタノールやクレンザーなどを雑巾につけて叩いて掃除してください。
汚れが細かい場所には綿棒を使うと落としやすくなります。
汚れが落ちた後は水拭き・乾拭きで仕上げを行いましょう。
たばこのヤニ汚れ
壁についてしまったたばこのヤニは、時間が経過すると壁紙にしみ込んで落としにくくなるので、できるだけ早く掃除することが大事です。
たばこのヤニには、住居用洗剤で落とすことが可能です。
壁にスプレーをして、歯ブラシなどを使ってやさしくこすってください。
壁にスプレーする時には下から上へとスプレーしてください。
水拭きをして洗剤を拭き取って、乾拭きまでしたら掃除完了です。
異なる種類の掃除方法
ここからは、異なる種類の壁紙の掃除のやり方を見ていきましょう。
・布クロスと言われる壁紙では、水分を含んでしまうと含んだ部位が浮き上がってはがれることがあるので注意して扱わなければなりません。
もし汚れてしまったら消しゴムを使用して軽くこすりましょう。
それでも落ちない時は諦めましょう。
・紙製の壁紙は汚れが付着するとシミになってしまって落ちにくくなるので、汚れないように気を付けなければいけません。
手垢などは布クロスと同じように消しゴムを使用して落としましょう。
・洋室などにある白く塗られている壁はブラスター壁と言います。
こちらの場合、傷がつきにくいだけではなく水を含まないので、ほこり掃除が完了したら雑巾で拭き取るだけで大丈夫です。
なかなか取れない汚れには住居用の洗剤を使用して落として、洗剤が残らないように水拭きしましょう。
・珪藻土壁紙は水分を吸い込んでしまうので水拭きをしてはいけません。
洗剤も使えないので雑巾で叩くようにして拭いてください。
・漆喰壁は、軽めの汚れの時は消しゴムでこすればたいていは落ちます。
重曹を水に溶かしたものを壁に塗って数時間置き、汚れが浮き出たものを拭く方法でも大丈夫です。
手垢などにはサンドペーパーを使用して削ると目立たなくなる場合もありますが、これは自己責任で行なってください。
削りすぎに注意が必要です。
・砂壁のようなざらざらの壁は水だけでなく洗剤も吸収するので、汚れがついてしまった時点で落とすことは不可能です。
ただし、カビのみ除去できる洗剤が存在するので、砂壁専用の洗剤を使ってください。
壁紙掃除おすすめグッズ、道具、洗剤
市販されている壁紙掃除におすすめの商品を紹介します。
かんたんマイペット[本体]
- メーカー名:花王
- 商 品 名:かんたんマイペット[本体]
- 価 格:¥308(参考価格)
- 内 容 量:400ml
壁紙だけでなく家のいろいろな場所でも使える商品です。
壁専用ではないので、使い道には困らないです。
壁紙の汚れにだけではなく、除菌も可能なので部屋がきれいになることが期待できます。
壁紙掃除の時に使う場合、直接使うと壁紙が痛む恐れがあるため、布などにスプレーをしてから使ってください。
もちろん詰替え用も販売しています。
油脂洗浄剤 ダートパス
- メーカー名:純閃堂
- 商 品 名:油脂洗浄剤 ダートパス
- 価 格:¥1,650(税込)
- 内 容 量:500g
こちらは油汚れに効果的なアルカリ性の洗剤となっています。
業務用として販売している高濃度なものなので、汚れを1分程度で取ることも可能です。
小さいシミなどの汚れには10倍まで薄めて使えるのでお財布にもやさしいです。
他の壁紙用洗剤で効果が得られなかった場合の頼れる味方になります。
換気扇・キッチン・お風呂・トイレなどいろいろな場所に使えるので大掃除にも使えます。
スコッチブライト TM シャープシューター
- メーカー名:スリーエムジャパン
- 商 品 名:スコッチブライト TM シャープシューター
- 価 格:¥2,399(参考価格)
- 内 容 量:480ml
こちらは業務用強力万能洗剤で、掃除が困難な壁紙の汚れのために開発されている商品です。
アルカリ・界面活性剤・溶剤をバランスよく配合して驚異の洗浄力が期待できます。
ヤニ・油汚れなどをしっかりと落とす洗剤です。
たばこを吸う人が集まる店舗でも使われているのでその効果は折り紙付きです。
まとめ
壁紙のほこりを放置すると、体に悪い影響があったり家を変える際にお金がかかってしまうことがわかりましたね。
また、壁紙の種類によっても掃除の仕方が変わるのも新たな発見でした。
皆さんも壁紙掃除を上手に行なって、生活の質を上げてみませんか。
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見た目ではきれいに見える壁紙も、静電気などによりくっついたほこりが付着している恐れがあります。
ほこりを蓄積させないためにも壁紙の掃除の基本と考えて、定期的に掃除してください。