皆さん「ネットショップ検定」や「ネットショップ実務士」という言葉をご存知でしょうか。
これはEコマース業界での実務能力を証明する資格で「ネットショップ実務士」になるための検定試験です。
Eコマースとは、英語の「Electric Commerce」の略称で、ECとも呼ばれます。
これは日本語に訳すと電子商取引のことで、ネットショッピングを指します。
つまり、今回の検定試験はネットショップ事業者とそこで働きたい人材とを適切に結びつけるために、ネットショップで勤務するのに必要な能力をはかる試験なのです。
Contents
適用する仕事
Eコマース業界への就業を目指しているなら、取得しておいても良い資格です。
電子商取引を行なっている業種ならどこでも重宝されると思います。
ネットショップ市場は今や急速に拡大していることもあり、人材採用も市場の伸びと共に増えると予想されています。
検定は基礎レベルのレベル1からありますので、ネットショップ運営初心者にも役立ちます。
ネットショップを運営していくうえではこんな業務をしなくてはいけません。
サイト管理
ネットショップはサイトがお店の顔になるので、そのサイトを良くすることが重要になります。
ですので、WEBサイト制作のスキルやデザインの知識などが必要になります。
全体のイメージをお客様に持ってもらうのが大事で、デザインがこりすぎて素人が使いにくいサイトでは意味ありません。
ネットショップですから直接商品を手に取ってもらえないわけです。
なので、商品紹介も好感持ってもらえるような説明をしなくてはいけません。
事業計画策定
これは販売戦略を立てるうえで重要な業務です。
中身としては、購買データの分析・アクセス解析して販売予測・販売企画を立てる、ターゲットに合わせた商品構成を決めるなどです。
また、資金に関する正確な情報も必須です。
資金不足なのに攻めの戦略ばかりでは資金繰りが苦しくなって閉店に追い込まれますから、事業計画は必須の業務になります。
集客対策
ネットショップでお客様を集めるにはWEBマーケティングスキルやライティング能力、行動力などが重要になります。
認知度を上げるためにはどうすれば良いか、宣伝費はいくらまで使えるかなどを考える必要があります。
在庫管理
実店舗だと店舗に直接商品を置けますが、ECサイトではそうもいきません。
ネットショップでも在庫数と出庫数を管理し、梱包・発送をしていきます。
ここで大事なのは適正な在庫数をキープすることです。
出荷数が少ないうちは手間かかりませんが、一定以上の注文数になると在庫管理に苦労します。
そういった商品の管理が大事になってきます。
受発注管理・顧客対応
お客様の手元には迅速に商品を発送したいですよね。
それにはスピーディーな受注作業が求められますので、正確さと手早さの両方が重要になります。
また、顧客対応ではトラブル処理やクレーム対応も含まれますから、コミュニケーションスキルも必要になってきます。
おおよその年収とキャリアパス
ネットショップの経営者の年収は、そのお店によってピンキリです。
利益がほとんど残らないお店もあれば、10億、20億と売り上げが大きいところもあります。
これには扱う商材の利益率が関係してきます。
利益率が高い商材を扱っていれば、売り上げが年商5000万程度でも十分な給料をもらえます。
ネットショップの利益率は次の計算式によって求められます。
単純に売上から仕入れ額を除いた粗利の割合を求めるには次の計算式を使います。
売上原価とは、売れた商品の仕入れや製造に掛かった費用を指します。
ネットショップの場合、その費用に該当するのは商品原価、送料、広告費などです。
年収
ネットショップで手元に残せるお金は、大体売上の10%くらいといわれています。
これを基に年収を計算するとこうなります。
売上年商3000万円の時 | 年収300万くらい |
売上年商5000万円の時 | 年収500万くらい |
売上年商1億の時 | 年収1000万くらい |
キャリアパス
キャリパスとしては、4つの道が考えられます。
- 社内で昇格を目指す
- 転職する
- 他の職種に可能性を広げる(WebマーケティングやWebディレクション関係)
- 独立する
認可団体
「ネットショップ検定」を主催している団体は「一般財団法人 ネットショップ能力認定機構」という協会です。
〒105-0021 東京都港区東新橋 2-10-10 東新橋ビル2F
受験条件
ネットショップ検定にはレベル1とレベル2がありますが、どちらとも誰でも受験できます。
合格率
非公開
1年当たりの試験実施回数
試験申込日程や試験実施日程はレベル1・レベル2ともに随時実施されています。
なお試験実施日程は「年末年始を除く随時」です。
共通会場にて実施されます。
試験科目
レベル1・レベル2それぞれ範囲があります。
レベル1
- 社会人としての基礎知識
- ネットショップのビジネス環境
- 小売業の分類と特徴
- ネットショップの位置づけ
- ネットショップの動向
- ネットショップの出店形態と特徴
- ネットショップ実務の共通知識
- ネットショップ事業の準備
- ネットショップの制作
- ネットショップのプロモーション
- ネットショップの運用
レベル2
運営業務
- 受注~出荷指示
- 物流センター業務
- 問い合わせ対応、クレーム対応
- 商品管理
Web制作業務
- トップページ、商品ページ、その他のページ
- 商品写真の企画と撮影技法
- カラーデザイン
- キャッチコピーや文章
- メールマガジン
- 知っておくべき知識
プロモーション業務
- 新規客獲得
- リピート購入(リテンション)
採点方式と合格基準
出題形式はCBT四肢択一式で、80分・70問の出題です。
レベル1
全70問中70%(49問)以上の正答率で合格
1.ビジネス知識、2.前提知識、3.実施知識の合格評価カテゴリごとに、50%以上の正答率
レベル2
全70問中70%(49問)以上の正答率で合格
1.運営業務、2.Web制作業務、3.ライティング、4.プロモーション業務などの合格評価カテゴリごとに、50%以上の正答率
取得に必要な勉強などの費用
試験の出題範囲はテキストからですので、テキスト代が勉強の費用でしょう。
改訂版ネットショップ検定公式テキスト ネットショップ実務士レベル1対応
発行元:ネットショップ検定能力認定機構
商品名:改訂版ネットショップ検定公式テキスト ネットショップ実務士レベル1対応
価格:¥3,300(参考価格)
ネットショップ運営の基礎知識が体系的に学べるテキストとなっています。
オペレーション、web制作、プロモーション分野が網羅されていて「現場ですぐ使える知識」が収録されています。
ネットショップ検定公式テキスト ネットショップ実務士レベル2対応
発行元:ネットショップ検定能力認定機構
商品名:ネットショップ検定公式テキスト ネットショップ実務士レベル2対応
価格:¥4,180(参考価格)
これ1冊でネットショップ運営時にすぐに使える実践的知識が学べます。
ケーススタディがたくさん載っています。
受験料
レベル1 7,000円(税込)
レベル2 7,500円(税込)
受験申込方法
インターネットでの受付のみです。
申込日より3日目以降の予約が可能です。
まず、受験者登録をします。
ユーザIDとパスワードを設定しましょう。
それから受験予約になります。
なお、申し込みはPCおよびスマートフォンのみです。
まとめ
今回はネットショップを運営していくのに力となる資格試験をお伝えしました。
このところネットショッピングが盛んに行われていますね。
しかし、そういったショップ(Eコマース)を運営していくのには、ちゃんとした知識を持っていないと儲けが出なかったり場合によっては違法と見なされることもあるかと思います。
もしネットショップでの販路を拡大したいと思う人にはためになる内容となっていますので、これを勉強してみて商売に生かしてみてはいかがでしょうか?
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