セールススキル検定について

セールススキル検定について

自社の製品やサービスなどを顧客に提案し販売する仕事を一般に「営業(セールス)」と呼びます。
しかし、営業のテーマは様々で「顧客に関わる全てのこと」とするところもあります。
営業は毎日多くの人と会ってコミュニケーションをとることが求められる仕事です。
したがって、人と会うことやコミュニケーションをとることが苦手な人には厳しい仕事です。

また営業では、1人で多くの方を担当していることがありそれぞれ業界が異なる場合もあります。
ですので、業界が異なれば抱えている課題やニーズも異なり社旗情勢などが企業に与える影響も業界ごとに異なります。

そこで普段から心がけておきたいことは幅広い勉強です。
好奇心が強く幅広い知識を持っていることは役に立ちます。
経済や景気の変動、業界動向業界に与える法改正などの動きを新聞やビジネス誌などで定期的にチェックしておくことが大切になります。
では営業の仕事に従事する場合どのようなスキルが求められるのしょうか。

適用する仕事

営業マン
適用する仕事は、営業職です。
「セールススキル検定」は営業で活かす資格ではありますが、とてもマイナーな資格です。

営業職は、基本的には人と会うことが好きな方に適性があると言えます。
しかし「話すことが好き」ということではありません。
商談の場面では話すだけではなく相手の話をしっかりと聞きながらニーズや悩み、性格などもつかんでいく必要があります。
会話でのキャッチボールができることも求められます。

また、営業はストレスやプレッシャーのかかる仕事でもあります。
そこで大切なのは困難に直面したときや大きな失敗をしたときでも必要以上に落ち込んだりせず、すぐにでも気持ちを切り替えられる「前向きさ」も必要です。
問題が発生したり失敗したときに冷静に原因を分析したり改善策や事後策を考えたりして、そのうえで気持ちを切り替えて次の仕事に臨むことが求められます。

営業職ではまず

  • コミュニケーション能力・交渉力(営業において相手の話す内容を理解して同じ目線に立ったうえで意思疎通を図り提案するスキル)
  • ヒアリング力・傾聴力(顧客の悩みなどを上手に引き出しニーズを聞き出す能力、相手が話しやすい雰囲気を作り出すスキルとも言える
  • 課題発見力(商談から課題を見つけだし、ピンポイントで突き止めるスキル)
  • ロジカルシンキング(論理的に情報を整理しそれを踏まえて矛盾なく答えを導き出すスキル)
  • トラブル対応力(信頼を損なわないよう誠意ある対応を心がけトラブル発生時に顧客へ真摯に対応し具体的な解決策を明確に提示するスキル)
  • ストレス耐性能力(ストレスをため込まないように意識し、健全なメンタルを保つよう工夫するスキル。ストレスをためると実力を発揮することができなくなる)

こういったスキルが求められたりします。

また、その他にも

  • 見込み精査力(ニーズが顕在化していない潜在見込み客から見込みの程度を精査するスキル)
  • 信頼関係形成力(見込み客と早い段階で信頼関係を築くことができると、その後の営業活動に大きなプラスとなる)
  • 反論防止力(あらかじめ出そうなクレームを想定し、先にケアすると営業プロセスがスムーズに進む)

といったスキルが求められます。
そのためにもニーズから得たデータを分析する「データ分析力」や、適切な情報を提供するための「ヒアリング力」などのスキルも必要となってきます。

営業戦略 マーケティング

おおよその年収とキャリアパス

職業資格ではないのでこの資格を所有することによっての収入アップなどはないかもしれませんが、営業として評価はされるかもしれません。
しかし、資格としてはマイナーな類です。

認可団体

特定非営利法人セールスキャリア開発機構

受験条件

3級は誰でも可
2級:3級資格保持者でありセールス実務経験3年以上の方
1級:2級資格保持者でありセールス実務経験5年以上の方

合格率

1級 42.9%前後
2級 58.4~70.9%前後

受検

一年当たりの試験実施回数

3級試験と1・2級の1次試験は随時
1・2級試験の2次試験は1月、3月、6月、10月の年4回

試験科目

各級の試験科目を見てみましょう。

3級

セールスエッセンシャル
営業知識
コミュニケーション(基礎)
ビジネス計数
ビジネス法務
マーケティング

2級

筆記試験(1次):訪問型セールス 「実行計画」「モチベーション」フォローアップセールス 「リレーションシップ」「問題分析」テレ・セールス「テレ・コミュニケーション」「問題分析」
コンピューターでの出題です。

実技試験(2次試験):小論文課題を提出 (2級は全ての試験に「コミュニケーション」の基礎 及び実践レベルの試験あり)

1級

筆記試験(1次試験):「コミュニケーション(上級レベル)」「リレーションシップ」「問題解決」「テレ・コミュニケーション」
こちらもコンピューターでの出題です。

実技試験(2次試験):小論文課題を提出

採点方式と合格基準

合格

3級:250点満点中182以上
2級:600点満点中450点以上(3級試験結果との合算)
1級:1000点満点中750点以上(2、3級試験結果との合算)

取得に必要な勉強などの費用

受験料の他に標準テキストが発刊されております。
検定対策講座で使用されていて、検定の問題は全てこのテキストから出題されています。

内容 価格(全て税込み)
3級(初級編) 4,940円
2級(3コースセット購入) 1,1000円
2級(中級フィールドセールス編) 3,850円
2級(中級インサイドセールス編) 3,850円
2級(中級フォローアップセールス編) 3,850円
1級(上級セールスマネジメント編) 8250円
1~3級全テキストセット 22,000円

受験料

1級 22,000円
2級 17,600円
3級 9,900円
(全て税込み)

受験料

受験申込方法

ネット申し込みのみです。
支払い方法はクレジットカードか銀行振り込みです。
希望者は事前に受験チケットを購入してください。

まとめ

自社の製品やサービスなどを顧客に提案し販売する業務を一般に「セールス(営業)」といいます。
セールスには「コミュニカーション能力」や「ヒアリング力」、「トラブル対応力」といった様々なスキルを求められることがあります。
そういったスキルを総合的、客観的にスコア化、測定し、認定するのが「セールススキル検定」です。

また、顧客に信頼感や今後についても任さられそうな好印象を与えるスキルを「第一印象力」といいます。
このスキルによって商談の行方に大きな影響を及ぼしてしまう可能性もあります。
「この営業担当者はなんか冴えないな」という印象を持たれてしまうと次回以降その印象を覆すことは難しくなり、商談を断られてしまう可能性もあります。
この「第一印象力」は身だしなみやビジネスマナーをしっかり身に着けることがポイントです。
セールススキル まとめ
セールススキル検定は対人関係、コミュニケーション、計画行動等営業に必要な複合的な能力を特定のセールス理論や個人のセールス哲学によらずセールスを行うにあたって「営業力」を総合的、客観的にスコア化、測定し、認定する試験です。

上位級ではプレゼンテーションなど実技試験も行われ、この検定を通して実践的な営業力を養うことを目指します。
2004年設立以来、個人による営業力の証明や企業の営業力強化に役立てられています。
この検定試験を通して実践的な営業力を養うことを目指しましょう。

 

関連する記事はこちら
コミュニケーション能力認定について

家電製品アドバイザーについて

ことわざ検定について