TOEICは日常やグローバルビジネスにおける生きた英語の力を測定するテストであるのに対して、TOEFLは英語圏(主にアメリカやカナダ)の大学や大学院に入学して学問をおさめるのに必要な英語力を測定することを目的とするテストです。
大学によって要求されるスコアは異なりますが、アメリカの大学に出願する際には基本的にTOEFLのスコア提出も求められます。
Contents
適用する仕事
適用する仕事というより、役立つのは英語圏の大学や大学院への留学のときです。
おおよその年収とキャリアパス
留学のための実力を測る試験であるためその結果によって、その点数次第でのキャリアパスや年収に直接結び付く資格ではなく、留学先での学問や学んだことのニーズによります。
認可団体
TOEFLとはTest of English as a Foreign Languageの略でアメリカの非営利教育団体ETS(Educational Testing Service)により作られました。
ETSは1947年に設立されアメリカのニュージャージー州のプリンストンを拠点にTOEFLを含め約200のテストプログラムを開発している世界最大の非営利の民間テスト開発機関の財団でアメリカ教育委員会(ACE)、カーネギー教育振興財団、アメリカ大学委員会らによって設立されました。
ETSにより制作されたテストは世界180か国以上で実地され、毎年延べ2400万人以上が受けています。
2500人以上のスタッフを擁し、そのうち約1100人は教育、心理、統計や心理測定コンピューターサイエンス、社会学、人文科学の各分野でトレーニングを受けたエキスパートで構成されています。
このほかにも教育分野における調査研究など幅広い活動を行なっています。
TOEFLはおもに非英語圏の国の人が英語圏の大学や大学院へ入学したい人の英語能力を判定するために使われます。
受験条件
年齢制限等なく誰でも受験可能
合格率
狙うスコアによって難易度は異なる
1年当たりの試験実施回数
基本的に土曜日、及び日曜日で月3~6回で年間40回以上
試験会場は全国にあるTOEFLテストセンターが主ですが、機器があれば自宅でも試験を受けることができます。
その場合は必要な機器はパソコン、スピーカー、マイク、カメラです。
パソコンとキーボードは机の上に設置し、通常の椅子に座って試験を受けることが決められています。
コロナウィルスが大流行している今の時代(2022年4月現在)では自宅で試験を受けることで、感染する危険はないので大きなニーズと思われます。
自宅で受ける場合は一人で静かにテストが受けられる部屋で行います。
しかし、公園やカフェ、レストランや図書館など公共のスペースでのテストは許可されていません。
また、試験センターではメモを取ることは許可されていますが、自宅などで受ける場合にはセキュリティの理由から紙にメモを取ることは許可されていません。
ただしホワイトボードなどで消すことができるものならば許可されています。
とったメモは試験の最後に監督者の視点ですべて消すように指示されます。
TOEFLは受験者数を非公開としていますが過去、全世界で3500万人以上が受験をしています。
一方、TOEICも全国で試験を受けられますが試験会場は主に大学などです。
試験科目
英語(Reading,Listening,Speaking,Writing)
採点方式
TOEFLの試験はPCでの試験となります。
ですので、試験会場はTOEFLの試験センターとなります。
試験形式と内容はReadingからはじまりListening、そして休憩をはさんでSpeaking,Writingと続きます。
Readingは大学の教科書レベルの700語程度のパッセージを読んで45問程度の内容に関する質問に基本的には4択で答えます。
文法問題はありません。
Listeningでは800語ほどの大学の講義やディスカッションなどを聞いて34問ほどの質問に4択で答えます。
メモを取っても構いません。
Speaking、Writing、Reading、Listeningそれぞれ満点は30点の構成となっています。
試験時間は約3時間、その内訳はReadingが54~72分、Listeningingが41~57分、休憩10分の後Speakingが17分、Writingが50分となります。
TOEFLは留学を目的とされるので学術的な話や大学での講義に関するテーマが多く出題されます。
ちなみに、基本的にTOEICの点数をTOEFLの点数に換算することはできません。
TOEICとTOEFLではそもそも測定している能力が違うからです。
テストが何を測定しようとしているもので、どのように採点されているかを調べ、明確な目的意識をもって準備し試験に臨みましょう。
取得に必要な勉強などの費用
学びの方法としては、スクールに通う、テキストで自学するなどになります。
スクールと自学用の参考書を例示いたします。
スクール
特にどこで何を勉強しなければならないといったものはありませんが、ETSが運営しているEnglish Innovationsという教室が新宿、横浜、京都、大阪の4箇所にありTOEFLコースもあります。
時間帯や時間数、あるいは目的別の更なるコース分けがされている。
4週間(約1ヶ月) 64,350円(税込)
48週間(約12ヶ月) 891,000円(税込) -OFF→ 528,000円(税込)
テキスト
スピーク、リード、ライト、リスニングのテキストをご紹介します。
TOEFLテストスピーキング問題110改訂版(TOEFLテスト大戦略シリーズ)
出版社:旺文社
商品名:TOEFLテストスピーキング問題110改訂版(TOEFLテスト大戦略シリーズ)
価格:2,420円(税込)
TOEFLテストリーディング問題2704改訂版(TOEFLテスト大戦略シリーズ)
出版社:旺文社
商品名:TOEFLテストリーディング問題2704訂版(TOEFLテスト大戦略シリーズ)
価格:2,310円(税込)
TOEFLテストライティング問題100改訂版(TOEFLテスト大戦略シリーズ)
出版社:旺文社
商品名:TOEFLテストライティング問題100改訂版(TOEFLテスト大戦略シリーズ)
価格:2,310円(税込)
TOEFLテストリスニング問題1904改訂版(TOEFLテスト大戦略シリーズ)
出版社:旺文社
商品名:TOEFLテストリスニング問題1904訂版(TOEFLテスト大戦略シリーズ)
価格:2,640円(税込)
受験料
TOEFL ITPは団体向けのペーパー形式のテストで実地する学校や企業が支払いを行います。
受験料はUS$180(約19,000円)で10名以上で実地されますので、受験者数が多いほど一人当たりにかかる費用は安くなります。
TOEFL iBTは個人で支払いをします。
受験料はUS$235(約25,000円)です。
支払期限はテスト希望日の7日前までです。
支払方法はオンライン申し込みではクレジットカードかpaypayです。
電話や郵送申し込みではクレジットカードのみとなります。
受験申込方法
TOEFLにはTOEFL iBTとTOEFL ITPと2種類のテストがあります。
TOEFL iBTは個人向けのテストでTOEFL ITPは団体向けのテストです。
一般的にTOEFLを受験するという場合はTOEFL iBTのことを指します。
TOEFLの受験申し込みはオンライン申請が可能です。
しかし、申し込みをするサイトは基本的には英語表記で項目などについては日本語翻訳機能もありますが、必要箇所は英語で入力しなくてはなりません。
受験申し込みはTOEFLテストを作っているETSの公式サイトを介して行います。
その場合は名前、住所、メールアドレス、性別や電話番号、ユーザー名、パスワードなどを入力します。
また電話や郵送での申し込みも行っていますが、これらの申し込み方法でもオンライン同様にETSアカウントの作成・登録は必要ですのでオンラインでの申し込みの方がスムーズで便利です。
TOEFL iBTは通常の申し込み締め切り以降であっても申し込みは可能です。
直近での受験を希望してのキャンセル待ちを狙うならテスト日の2日前まで申し込みができますが、申し込み締め切り以降となった場合はUS$275(約29,000円)と手数料としてUS$40が必要となります。
まとめ
TOEFLとはTOEICと違って主に留学のための英語試験だと思ってください。
ということは、留学の予定のある方は受験した方が力になるでしょう。
試験の傾向も学術的な話や大学での講義・会話が多いらしいので、しっかり対策をして臨みましょう。
留学を目指す方は頑張ってくださいね。
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