皆様、日頃掃除はこなしていますか?
掃除しても掃除してもどうして、すぐ汚れてしまうのでしょう。
指でなぞると白いほこりが付きますよね。
このほこりはどこから来て、どうして溜まっていくのでしょうか。
こんな疑問と掃除の仕方を紹介していきます。
Contents
部屋にたまったほこりをそのままにしておくデメリットって?ハウスダスト、トラッキング現象って?
ほこりをそのままにしておくとハウスダストによるアレルギーや、トラッキング現象の危険性があります。
ハウスダストについて
まずはハウスダストについて触れていきましょう。
ハウスダストとは家の中にあるほこりのうち、1ミリメートル以下の目に見えにくいもののことです。
ダニの死骸やフン・細菌・カビ・花粉・繊維くず、人体から落ちた皮膚・フケ・ペットの毛など多くのものが該当します。
ハウスダストはとても小さいので、場合によっては空中に舞い上がったものを吸い込んで、各種アレルギーや喘息などを起こしてしまうこともあります。
人間の体は害のある異物が侵入すると、それを攻撃して体外に出す機能があります。
体に侵入したハウスダストが異物であると認識されると、ハウスダストの症状が現れます。
ハウスダストが引き起こす病気は、アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎・アトピー性皮膚炎・気管支喘息などがあります。
ハウスダストは軽いので、人間が動くと舞い上がっていきます。
朝起きてから通勤・通学の準備で動き回る時や、帰宅して人間が活動する時間帯は多くのハウスダストが空気中に舞っています。
逆に、人間が睡眠をとる夜間はハウスダストが床に落ちて溜まっていきます。
起床時にくしゃみ・鼻水が出る現象はモーニングアタックと呼ばれていますが、この現象は床に落ちているハウスダストが再度舞い上がることで起きるのです。
トラッキングって何?
次にトラッキング現象について触れていきましょう。
トラッキング現象とは、プラグとコンセントの間にある隙間にほこりが溜まり、空気中の湿気をほこりが吸収すると漏電して発火してしまうことです。
発火の程度が大きくなってしまうと火災が発生してしてしまうこともあります。
プラグをコンセントに差しっぱなしで長期間使っていると、ほこりが溜まりやすくなります。
また、家電製品の裏などの普段はあまり掃除しない場所もほこりが溜まりやすいので、トラッキング現象を起こす可能性があります。
トラッキング現象は、湿気が多くなる梅雨の時期に発生しやすいと言われています。
具体的には6月から8月がトラッキングによる火災が起きやすいようです。
ほこり掃除をする時に気を付ける点ってある?「上から下」って?
ほこり掃除をする時には4つ気を付ける点があります。それは風通しと上から下、拭き方の順と時間帯です。
では、それぞれ見ていきましょう。
閉め切っている部屋で掃除をしてもほこりを逃がす所がなくて、その後床に落ちて積もるだけになってしまいます。
窓を開けて風通しを良くすると、ある程度のほこりは外へと向かっていくので、掃除をする際は窓を開けて風通しを良くしましょう。
日々の掃除では床を中心として掃除をしている人が多いですが、床に落ちるほこりは壁から落ちてくるものが多いのです。
掃除をする際には、壁の上あたりからドライシート・モップで掃除した後に、家具の棚の上のほこりを落として壁の下側をきれいにする、などの手順をこなしていきましょう。
最後は、床に落ちたほこりを掃除すると効果的です。
掃除機をいきなりかけると、掃除機からの排気口からの風でほこりが舞い上がります。
掃除はまずは、ほこりがくっつきやすい道具で乾拭きするのが良いです。
その後に掃除機を使い、乾拭きで取れない大きさのほこりを吸い取って、全体を水拭きをして残りの汚れを取り去ればとても良いです。
ほこりは軽くて空気中に舞いやすいので、人が活動する昼間に掃除を行っても取り切れないのです。
朝一番または帰宅後なら、だいたいのほこりが床に落ちている状態なので、掃除する時間帯としてとても効果的です。
ほこりはどんな所にたまりがち?発生を防ぐには?どんな道具を使う?
ほこりがたまりやすい場所は3つあります。それは掃除のしにくい場所、壁、コンセントです。
人が動くことで舞い上がるほこりは、部屋の隅・ベッドの下・冷蔵庫の裏などのいつもは人が通らない場所に溜まっていきます。
これらのような場所は掃除のしにくい場所でもあるので、溜まったほこりを処理するタイミングがなかなか無いことが1つの原因でもあります。
壁は意外と気が付かない場所です。
いつも壁を掃除する人は少ないでしょうけれど、壁は静電気により引き付けられた微細なほこりが多くついています。
これらのほこりが大きくなると床に落ちていくので、どれだけ床を掃除してもほこりが無くならなくなってしまいます。
ほこりはコンセントとプラグのとても小さい隙間にも入ってしまうのですが、先ほども紹介した通りトラッキング現象を引き起こして火災の原因になってしまうので、家具の裏にコンセントがあって、いつもあまり掃除をしない方は注意が必要です。
ほこり掃除おすすめグッズ
ほこりを掃除するにおいて便利なグッズを3つ紹介します。
アクリル手袋
1つ目はアクリル手袋です。
ホームセンターに売っているアクリル軍手でも代用できます。
アクリルはほこりを集めるのに適していて、ほこり掃除にとても役立ちます。
手にはめるので動かせやすく、短時間で楽に掃除できます。
照明のかさをサッとなでれば掃除できます。中の電球も同様です。
ほこりを取れば、部屋の明るさも1段階明るくなります。
丸くなっていてもなでるだけで簡単にほこり取りができます。
玄関・階段・廊下にある手すりは、結構作りが複雑で掃除がしづらいです。
この時も手袋でサッとなでればほこりがすっきり取れます。
凸凹が多めの調度品にも、細かいところのほこりまで取ることができます。
ペンキの刷毛
2つ目はペンキの刷毛(はけ)です。
ホームセンターでも売られているペンキの刷毛ですが、細かい部分のほこり取りに使えます。
窓の周りの落しにくいスキマ汚れに適しています。
泥の汚れとほこりが混ざっている面倒な汚れなので、少し硬めの刷毛を使いましょう。
拭くだけでは落とせない桟の部分は、刷毛でほこりを取り除きます。
乾燥している時なら、比較的簡単に汚れを落とすことができます。
拭くだけでは落としづらい鍵まわりのほこりにも、ペンキの刷毛なら楽に落とすことができます。
その他、窓の周りの細かいスキマにも使えます。
窓だけではなく、壁と床のつなぎ目の細長い板にもほこりが溜まりやすくて落としにくい場所です。
拭くと壁紙に汚れがついてしまうし、掃除機で吸い取ろうとしても手間がかかってしまいます。
ペンキの刷毛を使えば比較的楽にほこりを落とせます。
フロアワイパー
3つ目はフロアワイパーです。
ホームセンターでは定番ともいえる掃除道具です。
使い捨てのシートをつけるだけで、楽に床掃除ができる便利な商品です。
フロアワイパーは持ち手が長いことを活用して、家の高い部分も掃除できます。
天井や壁のほこり、特に壁の上部分や天井の境い目付近はほこりが溜まりやすいです。
溜まりすぎて汚れが落ちなくなってしまうより先に、フロアワイパーを使いましょう。
また、手の届かない高い窓などにも使うことができます。
高い部分にあるほこりを取れば部屋が明るくなります。
まとめ
ほこりは布製品の繊維クズが主な成分なので、布製品を使っている以上ほこり掃除は欠かせないことです。
しかも、面倒だからと言ってほこりをそのままにしておくと、アレルギーや火災のもとになったりととても危険です。
この記事を読んでほこりの厄介さを理解して上手なほこり掃除を、グッズなどを使いながらするのをおすすめします。
そして、ほこりを取り除いて健康的に暮らしてみましょう。