【2期制作決定】その着せ替え人形は恋をする2、3話【1期のおさらい】

【2期制作決定】その着せ替え人形は恋をする2、3話【1期のおさらい】

2話『さっそく、しよっか?』

「聖♡ヌルヌル女学園お嬢様は恥辱倶楽部ハレンチミラクルライフ2の黒江雫たん♡」

コスプレ衣装を製作することが決まった二人。
しかし、まったく作品を知らなければ作ることができません。
そこで海夢はヌル女2やその登場人物である黒江雫について語り始めます。

 

ヌル女2はいわゆる美少女ゲーで、アニメ化もする人気作品。
理事長の孫が男一人女子校に入学するという設定。
何気に泣けるイベント多いそう。

 

熱く作品について説明をしてもらううも、性奴隷だの恥辱部だの聞き慣れない単語を連発され、不安になってくる新菜。

海夢が言っていることはすべて作り話で、揶揄われていると思いこみます。揶揄わないでくださいと言おうとして海夢の顔を見ますが、その目は真剣そのもの。1ミリもふざけてはいないようです。

ひとしきり語り終わった海夢は「わかる?ごじょーくん」と聞きますが、ひな人形一筋でやってきた新菜にとっては馴染みがないため、理解できなかったようです。
しかし、好きな事を話している心から楽しそうな様子を見て、熱量は感じ取ることができたのでした。

「そうゆう作品は女性は敬遠してやらないと思ってました。」

「好きなものに男とか女とか、関係なくない?」

昔、男のくせに女の子の人形が好きなんて気持ち悪いと否定されたトラウマがある新菜にとってはその言葉は救いとなり、感極って少し涙を流します。

作品について教えてもらった後、海夢が持っていた『コスプレ衣裳の作り方』という本を元に早速、制作に取り掛かります。

すると、まずやるべきことが足りないものを買いに行くことと、採寸であることがわかりました。
しかし、時間が遅いため週明けにやることに。

「ありがと、月曜からもよろ♪」
顔を赤らめながらも「はいっ」と返事をします。

 

その日の夜はいつもの人形制作にも手がつかず、上の空の新菜。
学校であったことを思い出します。
「なんとか、力になりたい。」
そう思って本を読み始めましたが、ある項目を見て固まってしまいます。

 

翌日の土曜日。
祖父は新しいミシンを買いに行き、新菜は留守番を頼まれます。お店は閉めていますが、インターホンが鳴ります。
ドアを開けると、

「よっ!来ちゃった!」

海夢が立っていました。

月曜日まで待ちきれなかった海夢は「五条 雛人形」で検索して新菜の家を調べ、やって来たのでした。

 

祖父以外入れたことのない自分の部屋に海夢がいることに緊張のあまり動けなくなってしまう新菜。
自分を落ち着かせようと精一杯の新菜に、

「さっそく、しよっか」

海夢が声をかけ、採寸を始めることになります。

 

水着姿の海夢に動揺しまくって、挙動がおかしくなってしまう新菜と、まったく気にしていない様子の海夢。

「恥ずかしくないんですか」
「全然、てか雫たんになれるんだから本の通りちゃんとやらないと!」

海夢がまじめに取り組んでいるのに、邪な考えにとらわれて集中できていなかった自分を反省し、喝を入れなおす新菜。そこからは平常心で採寸を進めることができます。

 

しかし、そういられたのも束の間、最後にきわどい部位の採寸が続いてしまいます。
また挙動がおかしくなってしまう新菜。

最後の採寸では海夢も急に恥ずかしくなってしまい、結局お互い意識してしまいます。

 

採寸が終わり、参考資料としてヌル女1,2を渡し、海夢は帰ります。

 

早速、借りたゲームを真剣に、時にはメモをとりながらプレイする新菜。

ミシンを買って帰宅した祖父が部屋をのぞいても気づかないほど集中し、声をかけられても恥ずかしがる素振りはありません。
じいちゃんは年頃だしな、と自分を納得させつつも、メモまでとる真剣な様子に戸惑いを隠せないのでした。

みどころ

メインである採寸シーンの、狼狽えまくる新菜と、まったく恥ずかしがる様子のない海夢の対比が面白いです。
また、本記事ではかなり省きましたが、つい本当に動いていると錯覚しそうになるほど、水着姿の海夢の作画が細かいです。
新菜が緊張する理由も納得です。

3話『じゃ、付き合っちゃう?』

コスプレをすると気持ちまでキャラになってしまう海夢の夢で飛び起きる新菜のシーンから始まります。

 

学校に着き、廊下を歩いていると、向かいから歩いてくる海夢の姿が見えます。

まわりがつい噂をしてしまうほどの美少女で、有名人である海夢。被覆準備室での出来事や、週末の出来事があってかなり打ち解けた新菜でしたが、改めて世界が違う人だと思い知らされます。

そんな新菜の想いもよそに、海夢は変わらない態度で挨拶します。
だんだんと海夢の友達にも囲まれてしまいます。

変わらず接してくれることに喜ぶのも束の間、また周りの噂声が聞こえます。
あの男とつきあってんの?という憶測を立てられて一気に現実に引き戻されてしまします。

 

しかしその後も海夢は変わらず絡んできます、付き合っているという誤解をされてはいけないと、つい避けてしまいます。
その日は一日中、逃げまくりました。

 

放課後、人気の少ない下駄箱で、海夢に買い物に誘われるも断る新菜。
思わず学校を走って飛び出し、目立たない場所に避難したつもりでしたが、あっけなく見つかります。

「文句あんなら言えば?」と言う海夢に「知り合いと思われるてしまう。付き合ってるのかとまで言われてしまっていた。」と返すと、
「すでに私ら友達じゃん」「じゃあ、付き合っちゃう?」とからかい半分に声を掛け、新菜の手を取って連れ出すのでした。

 

着いた先は池袋。二人はそこから、コスプレに足りない材料などを買いに行きます。

 

まずはユザワヤ。ここでは生地選びをします。
新菜がおこしてきた三面図を元に、重厚感のある記事を選びました。

 

次はスワローテイル。ウィッグ専門店です。
さまざまな色のウィッグに圧倒されます。

真っ黒のウィッグを選んだ海夢に対し、暗い紫のウィッグを提案する新菜。

 

生地選びでも、ウィッグ選びでも、海夢はなんでも大雑把に選んでしまっていたので、原作に忠実に再現しようと様々な提案をする新菜に感謝をします。
ちゃんと役に立てていることに安心します。

 

すっかり日も落ちて夜になり二人はラーメンを食べて帰路に着きます。衣装が完成したらどこでコスプレするか、その話の流れで、SNSに写真をアップしているコスプレイヤーの写真を見漁ります。特にお気に入りなのが、少女キャラのコスプレを主にしているじゅじゅというコスプレイヤー。

”綺麗”を連発する海夢。
しかし、新菜にとって綺麗という言葉は雛人形を初めて見たときに感動その時の感情を表すものとなっていて、ひと際特別な言葉なのでした。本当に綺麗と思ったときでないと言えないのだそう。「そういうこだわりとかって大事じゃん。」とそれを聞いた海夢は否定をしません。

 

駅に向かう歩道橋の上で、バイトを増やそうとする海夢に、奢ってもたったラーメン代を返そうとしますが、海夢はそれを断ります。貸したゲームを実際にプレイしてくれたこと、細部までこだわって三面図を描いてくれたこと、そのことに対してお礼がしたかったのだそう。

 

別れ際、イベント2週間後であることを聞いて固まる新菜をよそに帰り急ぐ海夢。

 

3話はそこで終わります。

みどころ

今回二人が回ったお店は実在します。そのリアルな描写にコスプレをしている人はもちろん、コスプレをしない人までも興味をそそられますし、リスペクトを感じます。
また、役に立とうと必死な新菜に対して、こまめにありがとうと言える海夢はとても好印象です。

まとめ

2,3話は主にコスプレの準備段階のお話でした。次回から衣装づくりに入りますのでお楽しみに。