今日は結露についての話をします。
梅雨時や外気との温度差があるときなどは、結露が発生してしまいます。
ついつい放置しがちですが、カビになったり住居を傷めてしまうといった重大な問題になってしまうかもしれません。
今回、この結露の掃除の仕方について見ていきます。
Contents
結露した窓を掃除しないでいると木材部分が傷んでしまう?発生したカビが人体に悪影響を与える?
まず、結露が起きる仕組みから説明していきます。
結露とは?
結露というのは、湿度が100%になると発生します。
となると、結露は梅雨時や夏のモワッとした暑いシーズンだけなのではと思うかもしれません。
しかし、湿度が30%を切るような乾燥した時期でも、窓にびっしりと水滴がつくことがあります。
それは部屋全体ではなく、窓ガラス表面の近くだけ湿度が100%になってしまうからなのです。
外気で冷やされた窓ガラスは、室内の暖かい空気に触れることで冷やされていきます。
空気が冷やされると飽和水蒸気量(水蒸気量の上限)が小さくなり、空気が含んでいる水蒸気量が飽和水蒸気量より多くなったときに、水蒸気が液化して窓ガラスの表面に水となって現れてきます。
これが結露のメカニズムです。
結露した窓を掃除しないとどうなる?
結露で発生するのはただの水です。
しかし、その水を放置すると、ほこりや雑菌と混ざってカビが生える可能性があります。
また、家屋が木造の場合は、家自体を傷めることにもつながります。
カビが発生すればダニも来やすくなり、木材が傷めばシロアリも寄ってくるようになります。
つまり、住環境において、結露を放っておくと目に見えないところで被害が起きてしまうのです。
このようなのが、結露のデメリットといえるでしょう。
窓の結露と人体への影響
窓の結露が原因でカビが出来やすくなることをお伝えしました。
カビがひどくなれば人間が吸い込み、体質によってはアレルギーや喘息を引き起こすかもしれません。
カビは胞子が水分や栄養分を吸収して成長していきますが、胞子を大量に吸い込むと人体に悪影響を及ぼしかねません。
窓の結露掃除の頻度はどれくらい?気づいたら拭き取るだけで違う?
では、窓の結露にはどのくらいの掃除をすれば良いのでしょうか。
窓掃除の大まかな目安は1~2ヶ月に1回で十分ですが、窓の汚れは季節によって程度が変わってきます。
基本的に汚れを見つけた時に掃除をすれば良いと考えて大丈夫ですが、その頻度は柔軟に対応しましょう。
特に梅雨の時期や真冬で窓が結露する時はもっと頻繁に、もしくはほとんど毎日でも良いくらい窓および窓枠の水気を拭き取る必要があります。
特にすでにカビが生えてしまったことがある窓枠ならば、根がいつまでも残っている可能性があるので、頻繁に拭き取ることが大切です。
雑巾で拭く
もし結露が発生してしまったら、根性論になりますがこまめに拭きましょう。
気付いたときに拭き取るのです。
それも拭き取るときは、窓の下から上に向かって拭きましょう。
逆方向だとサッシ部分に水分が溜まってしまって、カビの原因になります。
このちょっとした拭き方で変わってきますよ。
新聞紙で吸い取る
新聞紙を雑巾代わりに使うのも良い手です。
雑巾と同じように下から上に向かって拭いて使いましょう。
新聞紙なら雑巾と違って、拭き終わったらそのままゴミ箱にまとめて捨てられるのが便利ですよね。
便利グッズで拭く
結露に強いグッズを用意しておくのも対策法です。
吸収性が高いクロスやワイパーがあれば、少ない労力で水滴を取り除けます。
特にワイパーは高いところにもラクラク届くので、便利なアイテムです。
※結露対策の便利グッズは、記事の後半でご紹介します。
窓の結露を防ぐには?風?空気の入れ替え?除湿?
では、窓の結露を防ぐにはどういった方法を取れば良いのでしょうか。
換気をする
結露の原因となるのは湿気なので、家の中から追い出すために換気をしましょう。
寒い時期でも1日1回は窓を開けて空気の入れ替えてしてもらいたいです。
特に料理をしている時や室内干しをしているときは湿気が発生しやすいものですから、換気しましょう。
しかし、いろいろな天気がありますし、何かと物騒な面もありますから、換気扇も活用してみましょう。
換気扇を回しっぱなしでも、月の電気代は数十円~数百円ぐらいで済みますよ。
さらにいうと、押し入れやクローゼットにも結露が出来ます。
そういった場所も閉め切っていると温度が低くなって結露が発生しやすくなりますから、収納部分もこまめに開けてしっかり換気しましょう。
除湿する
結露の一番の対策は湿気をなくすことです。
除湿器があればそれを使って、湿気を取りましょう。
市販の除湿剤などを置くのも効果的です。
このときの注意点として
- 窓の近くに置かない
- 一晩中つけっぱなしにしない
- 弱めのモードでつける
窓の結露に加湿器はこのような使い方をしましょう。
窓に風を当て続ける
これは梅雨時におすすめで、扇風機や小型のサーキュレータなどで窓に風を当て続ける方法です。
理由は窓近くの風が循環し、空気中の水分が分解されて凝縮しづらくなるからです。
夏だとエアコンでガンガン冷やしたいと思いますが、これでしたら結露対策にもなるし、体にも優しいし良い対策だと思います。
室温を上げすぎないようにする
今度は冬の話になりますが、寒い冬は換気が億劫だし部屋の中もぽかぽかに温めたくなります。
しかし、室温を上げすぎると室内と外との気温の差が大きくなってしまって、結露の原因になります。
あまり必要以上に室温を上げないようにしましょう。
また、暖房器具も石油ストーブやガスストーブなどは燃料を燃やすときに、水蒸気を発生させるために湿度が上がる原因になります。
結露対策のためには、エアコンやハロゲンヒーターなどの電気式暖房器具の方がおすすめですよ。
食器用洗剤で拭き上げる
これは私も驚いた意外な方法です!
食器用の洗剤には水をはじく成分が含まれているため、洗剤液でガラス面を拭くと結露を防ぐことができます。
その後およそ10倍から20倍の水で薄めた洗剤液で丁寧に拭き上げましょう。
拭いた後に細かい泡が目立つ場合は、その上から乾拭きをしましょう。
ちなみに、洗剤の膜の効果は1週間くらいらしいです。
結露ができにくくなるものを貼る
結露防止シートや結露吸水テープなどを貼っておくと結露を抑えてくれます。
また、断熱効果もあります。夏場は冷房の効率を上げてくれる効果もあります。
ただ安価な分、頻繁に貼り替えが必要になるかもしれません。
ガラス面はシートで防げるものの、周辺の窓枠への対策に使われます。結露をスポンジ状の表面で吸水させて、時間をかけて蒸発・乾燥させます。
ただし、吸水できる結露の水の量には限界があり、結露がひどい場合はこれだけですべてを止めることができないので注意してください。
窓の結露掃除、窓の結露防止おすすめグッズ、道具、洗剤
では防止方法でも挙げたように、窓の結露に役立つグッズをご紹介していきましょう。
窓ガラス 結露防止シート水貼り
- メーカー名:ニトムズ
- 商 品 名:窓ガラス 結露防止シート水貼り
- 価 格:¥1,033(参考価格)
3層シート約7mm厚の空気層でシリーズ最高の結露抑制効果で、超強力省エネ効果も発揮します。
水貼りタイプできれいに貼れて、はがしたいときもきれいにできます。
目隠し効果もあります。
結露吸水テープ 吸着タイプ
- メーカー名:アール
- 商 品 名:結露吸水テープ 吸着タイプ
- 価 格:¥878(税込)
窓の外側から見ても楽しめる両面印刷タイプの吸水テープです。
窓ガラスに貼って結露をしっかりと吸水します。
汚れたら洗えるので、繰り返し使用できて便利です。
ただし網入りガラスや複層ガラスには、温度変化でガラスが割れる場合があるので使用できません。
結露とりワイパーS
- メーカー名:山崎産業
- 商 品 名:結露とりワイパーS
- 価 格:¥446(参考価格)
窓ガラス、浴室の壁面、鏡などの水滴取りに便利な結露防止用品です。
独自のヘッド形状で、すばやく水滴を集めてカビの原因となる結露をキャッチします。
透明ボトルで拭き取った水の量が分かりますよ。
結露の水だれ防止スプレー
- メーカー名:アサヒペン
- 商 品 名:結露の水だれ防止スプレー
- 価 格:¥406(参考価格)
室内の窓ガラスに塗るだけで、結露で生じる水だれを抑えます。
これはガラス面に撥水効果を与え、結露した水滴を表面張力によって水だれを防ぐからです。
効果は約1ヶ月続きます。
ただし、鏡やメガネ、スリガラス、模様ガラス、浴室のガラスなどには使用できません。
結露ブロッカー
- メーカー名:ホテル旅館洗剤専門店3S
- 商 品 名:結露ブロッカー
- 価 格:¥1,600(参考価格)
こちらのメーカーは、その名の通りホテル・旅館に「消臭剤・洗剤」の開発販売を行なっているブランドです。
一度のスプレーで最大14日間、結露が防止できるそうです。
スプレーをして、外の景色がぼやけるように液剤をのばして、窓ガラスにコーティングして自然乾燥させればOKです。
まとめ
以上、窓の結露掃除についてでした。
窓の結露というのは室内と外との温度の差なので、冬でも存在するんです。
結露はカビを生えさせる原因になるので、気づいたら取り除きたいですよね。
結露を防止する道具やグッズはたくさんあります。
ぜひそうしたグッズを活用なさってください。
冬は特に寒く面倒ですが、換気や湿気対策を行いましょう!
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結露とカビは侮ってはいけないのです。