皆様、資格に興味はありませんか?
学歴もそうですが、今は資格の方が重視されているような気がしますね。
今日は「ERE」という資格です。
ちょっと聞きなれない資格名かもしれませんが、持っていると色々有利になるかもしれません。
EREは、主として経済学部および社会科学系学部の学生を対象に、全国規模で経済学の数理的・理論的な基礎知識の習得程度と実体経済での応用能力のレベルを判定する試験です。
経済学の知識習得の具体的な判定目標として、また、ビジネス社会において必要とされる経済学の基礎知識とその応用力を養成する検定試験として、就職を目指す大学生をはじめ、ビジネスパーソンや企業担当者からも注目を集めています。
Contents
適応する仕事
このERE(経営学検定試験)を取得するメリットは、ビジネスに関する幅広い知識が身に付けられることです。
この知識は社会人として、必要不可欠なビジネス力ともいえます。
それにもし「経営企画部」という部署に行きたいのなら、この資格を持っているとアピール材料になります。
ただし最低でも中級以上の資格が良いでしょう。
他の適職としては、大学院に行ってさらなる経済の研究をする方や日本の経済を分析、調査して政策の提言や官庁に出向するような民間の方、金融業界などさまざまな方面が見込まれます。
広く色々なことで活かせるため、EREの資格で就職の武器にするというよりはEREで何がしたいかの目的を持って仕事を選ぶのが良いでしょう。
おおよその年収とキャリアパス
活かせる分野が広く人によって違いますが、Sランクの検定試験を突破している方は日本の平均年収432万を超えます。
そして、500万、600万…高い方で年収1,000万と大きく年収を得ている方がいます。
キャリアパスにおいては、あまり高ランクのSやA+の方でもEREに対する評価は低めな方が多いようです。
それで就職が良くなったということはないという方もいらして、当然のことですがむしろ大学成績などを重要視している方が多いです。
あくまで純粋な経済の研究としての教養や知識を身に付けたい方やそれで何かをしたい方、経済についての勉学の補填などで利用することが良いです。
この資格はエッセンス程度に捉えておき、むしろ国家資格や大学の成績、仕事ぶりをメインに捉えましょう。
認可団体
特定非営利活動法人 日本経済学教育協会 事務局
所在地
〒162-0845 東京都新宿区市谷本村町3-21
TEL. 03-3267-4819 FAX. 03-3260-1241
創立年:2002年頃
年代を重ねるごとにどんどん経済が複雑化していき、バブル崩壊後日本の経済は低迷していた時、大学での経済学の重要さに気づいたそうです。
この大学での経済学というのははますます増していき、客観的な経済の理解度を評価する需要が高まったことで設立されました。
運営目的
日本経済学教育協会は、学生ならびに社会人の方々に対して、経済学に関する知識の啓蒙普及や調査研究並びに情報提供や検定試験を行うことにより、日本経済の発展に結びつくような経済学の知識向上を図り、個々の社会教育の推進に寄与することをその活動目的としております。
事業内容
- 経済学に関する知識の啓蒙と普及
- 経済学に関する機関誌発行事業
- 経済学検定試験事業
- 経済学に関連する内外機関との交流および協力
などなど
団体を管理している方も経済のトップで指揮している方や有名な大学の教授など、実績も豊富な方々が運営しております。
受験条件
受験の条件は誰でも受けられるということです。
CBT方式という会場に用意されたPCを使ってテストをします。
会場については全国のだいたい150か所ある会場を、受験者が都合の良い開催日程の日を選んで頂きテストします。
特に制限はありませんが、自分で筆記用具や電卓、身分証明書は持参してください
合格率
合格・不合格というのはありません。
採点数ごとにS、A、B、C、Dなどの格付けがされます。(ランク内でもB+などのそのランク上位評価もあります。)
ランク | 偏差値 | 合格率 |
S | 73以上 | 約1% |
A+ | 66以上~73未満 | 約4% |
A | 60以上~66未満 | 約10% |
B+ | 55以上~60未満 | 約15% |
B | 47以上~55未満 | 約30% |
C | 37以上~47未満 | 約30% |
D | 37未満 | 約10% |
BやCランクの方が大体30%ずつおり、その前後で10%、更に上はもっと少なくなっていきます。
A+で大学院課程レベルで、Sランクではその道のプロとしてやっていけるという評価です。
1年当たりの試験実施回数
頻繁に開かれており、会場も県別で様々な場所から開催しています。
詳しくはホームページを確認してください。
また然るべき立場の方、ゼミや大学の講師の方などがお申込みいただき、試験まですべて管理していただくことで委託試験も受け付けております。
試験科目
それぞれの試験科目の内容についてお知らせします。
ミクロ経済学
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マクロ経済学
- 経済統計
- 消費
- 投資
- 労働市場
- 金融
- 金融政策手段
- 財政
- IS-LM
- AD-AS
- 国際経済
- 経済成長
- 景気循環
- インフレーション
- 経済学説
二つの科目と複数の内容があるため、広い範囲での試験となっていますね。
採点方式と合格基準
採点方式は先にも述べましたが、ランクとスコア制で経済学に詳しい方が採点をして後々結果用紙を受け取ります。
スコア410点以上程度 | ランクS | 経済学の高い役職での仕事内容がこなせる地点です。起業には心強いです。 |
スコア360~400点程度 | ランクA+ | 大学院での研究や勉強するレベルまでに達しています。 |
スコア310~350点程度 | ランクA | 大学卒業までにならう知識が出来ています。 |
スコア260~300点程度 | ランクB+ | 経済学について基礎がしっかりできている段階です。 |
スコア210~250点程度 | ランクB | やっと初級者です。基礎知識を身に着けていきましょう。 |
スコア120~200点程度 | ランクC | 不得意な分野を克服してください。 |
スコア0~110点程度 | ランクD | 入門知識が不十分です。 |
取得に必要な勉強などの費用
過去問の問題集やミクロ、マクロ経済学の参考書などを利用します。
多い方は10冊近くも勉強して対策していますね。
一冊だいたい2,000円前後です。
不安な方やもっと対策したい方は、ゼミなどを通われている人もいます。
受験料
消費税込みで4,400円ほどの費用負担があります。
勿論そこまでの移動費が掛かりますね。
会場では水分補給に飲み物などをご自身で用意して、円滑に試験に挑んでください。
受験申込方法
- J-Testingという専用のサイトで個人でお申し込み
- 団体の場合は、代表者の講師などが事務局にまとめて申し込み日程や場所を選びます。
- パソコンがある大学などではその設備で試験をできます。
問題をダウンロードしていただき、それを解いていく形ですね。
大学などでは、最初から最後まで講師の方に管理していただけます。
まとめ
今経済はどんどん大きく広がっていますね。
大きく変動している時期ですから、経済学を学び深い知識と広い視野で色々なビジネスチャンスを獲得してほしいと思います。
そして、民間の検定試験ですからこれを高ランクでパスしたからといっても、国家資格とは違う為就職に有利になるようなことはありません。
ですので、純粋に知識を深め何がしたいか、なぜ習うのかということをしっかりと目標を定めて頂き日々地道に勉強をしてほしいです。
なにぶんとにかく範囲が広いですから最初はあまり理解ができないかもしれませんが、あきらめず少しずつ理解を深めていってほしいと思います。
多少経験がある方はあえて受けて今の自分の立ち位置を確認して、勉強範囲の基準とするなどの工夫も良いです。
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