ジュエリーコーディネーター試験について

ジュエリーコーディネーター試験について

ジュエリーは特に女性が憧れを抱くものですよね。
そんなジュエリーにも試験がある事をご存知でしょうか?
宝石に関する豊富な知識でお客様の「好み」「個性」「年齢」等様々な情報を通じて的確なアドバイスやコーディネートをする、お客様にジュエリーを通じて幸せな時間、思い出をそして喜びを提供する、そんな「ジュエリーコーディネーター」についてご紹介します。

適用する仕事

ジュエリーコーディネーターが適用する仕事は以下の場面であります。

  • ジュエリーメーカー:人々が身に付ける宝石、貴金属製品の企画、製造加工、販売をする企業です。
  • デザイン会社:金、銀、プラチナ、宝石を使ったアクセサリーをデザインする会社です。
  • プロポーズのサポート:ジュエリーの知識のない男性のお客様の相談に乗ったりします。
  • 式場の紹介:挙式会場が決まっていないお客様に式場の紹介もしています。また、提携会場のブライダルフェアの立ち合いや営業活動もしています。
  • 洋服やメイクとの兼ね合い(ブライダル):新婦さんを最大限に、ジュエリーが主役にならないように美しくするのも腕の見せ所です。

おおよその年収とキャリアパス

チャコールグレーのタートルに水色のイヤリングが映える女性ジュエリーコーディネーターは勤続年数や、経験のある方によって年収は前後します。

ジュエリーメーカー等に勤務する雇用者の給料
  • 勤続年数が浅い場合・・・年収200万円~300万円程度
  • 経験者・・・年収400万円~500万円程度
  • 平均・・・年収300万円~500万円

勤続年数に応じた年収が得られます。
また、他の業種の平均年収と大きな差はなさそうです。

ジュエリーコーディネーターになるには、ジュエリーコーディネーター試験を受け、合格する必要があります。
ジュエリーコーディネーター試験には3級2級1級と階級があります。

最初は検定3級をもとにジュエリーに関する基礎知識、消費者に対しての説明、接客、販売が出来る。この様なジュエリーの仕事に就くときの基盤をつくるという事をします。

半ばになり、検定2級の内容、宝石学の基礎や、製造、商品、販売に関する高度な専門知識、ファッション、コーディネートの基礎知識、消費者やその他に対しての提案、コンサルタント、販売、在庫の効率化、人材育成、指導者及び店舗運営の補佐が出来るようになります。

勤続年数が深くなって、検定1級の内容、ジュエリーに関する高度な専門知識、高度な接客、販売の実務技術を持ち豊富な経験・見識で人材の育成及び店舗運営ができるようになります。

検定の内容は、どんどん難しくなりますがその分豊富な知識を得ることができ、宝飾品販売のプロフェッショナルになることができます。

ジュエリーメーカーやデザイン会社での経験を得て独立し、ジュエリーの経営責任者になる人も少なくないです。
ですが、経営責任者となると責任重大です。十分に経験を積む必要があります。

認可団体

一般社団法人 日本ジュエリー協会のロゴマークジュエリーコーディネーター試験を受けたい!!
こちらの認可団体はJJAです。

JJAとは(Japan jewelry Association)の略で正式名所は「JJA 一般社団法人 日本ジュエリー協会」です。
民法に規定されている営利を目的としない業界団体として昭和63年に今の※経済産業省の認可を受けて設立されました。
ジュエリー産業に携わる企業などの組織団体です。
※当時は通商産業省

受験条件

ジュエリーコーディネーター試験は誰でも受けられます。
学歴・年齢・性別・国籍に制限がありません。
ただし、2級受験は3級を、1級受験は2級を合格していて資格登録者である事が必要になります。

合格率

合格率は年度によって前後します。

合格率
  • 3級:45%~50%程の約半数
  • 2級:25%~30%程の約3割
  • 1級:20%を下回り大変難しい内容となってきます。

一年当たりの試験実施回数

  • 3級:年2回の8月と3月
  • 2級:年1回の8月
  • 1級:年1回の一次試験8月、二次試験10月

試験科目

色ちがいの4種類の玉イヤリングまずは、試験内容は基本的にJJAのテキストから出題されます。
主な内容はこんな感じです。

主な内容
総合 ジュエリー概論、産業論
素材 宝石の基礎知識、ダイヤモンド、カラー・ストーン、真珠、貴金属
製造 デザイン基礎、製造・加工・修理の基礎知識
商品 商品概論、商品知識
販売 販売の基礎知識、コーディネート など

また、試験の階級によっても内容が変わってきます。

3級

消費者が商品の選択をする際に購入や着用の「時」「場所」「場合」などの相談に乗り、ニーズを的確に把握し、アドバイスをして販売を行う能力が求められます。
ジュエリーの歴史、市場、素材、製造、販売やコーディネートの基礎知識が出題されます。

2級

ジュエリービジネスの専門性と総合的な高い知識を持ち、消費者に様々な助言・提案を行う能力が求められます。
宝石学の基礎、商品や販売に関する高度な知識、ファッションやコーディネートの基礎知識、店舗運営補佐レベルの業務知識などが出題されます。

1級

テキストにこだわらず、実践に必要なあらゆる範囲が出題されます。
2級よりも更に高度な専門知識の他に、人材育成や指導など店舗運営レベルの知識が必要となってきます。

採点方式と合格基準

階級によって採点方式が変わってきます。

3級 マークシート方式の選択問題/試験時間は2時間
2級 マークシート方式の選択問題/試験科目は3科目/試験時間は3時間
1級 1次試験→記述式・論文形式/試験時間 記述2時間、論文2時間
2次試験→ロールプレイング・実技・面接

合格基準ですが、1科目で100点を満点とします。そこで約70点以上取ることで合格となります。
1級の記述式・論文試験は、300点を満点とします。そこで約210点以上取ることで合格となります。

取得に必要な勉強などの費用

ネックレスとコサージュとボールペンと本JJAから出ている公式のテキスト過去問題があります。
多くの方がこれらを利用して勉強しています。

  • 検定テキストは3級→4,715円、2級→8,906円です。
    テキストの値段は少し高めですが、多くの問題はテキストからの出題なので購入することをおすすめします。
  • 過去問題は3級→540円、2級→1,000円です。
    検定試験の傾向を知るために購入してみると良いと思います。

テキストの購入方法は二つあります。

①JJA 日本ジュエリー協会に直接申し込み
送付先の氏名、住所、電話などを明記。
払込取扱票(受領書)のコピーを添付しFAXまたは郵送にて申し込みします。
申込書のPDFはJJAの公式サイトにて取得できます。
②書店で注文
取次の全国官方販売協同組合経由で、書店に配本されています。
書店に在庫がない場合は取り寄せとなります。書店に届くまで約2週間程度かかります。

過去問題についてはJJAに直接申し込みのみです。
送付先の氏名、住所、電話などを明記。
払込取扱票(受領書)のコピーを添付しFAXまたは郵送にて申し込みします。
申込書のPDFはJJAの公式サイトにて取得できます。

受験料

受験料
3級 9,000円(非課税)
2級 3科目一括 13,000円、それ以外 1科目 5,000円
1級 1次試験 10,000円、2次試験 5,000円

※検定試験を合格した場合、一般社団法人日本ジュエリー協会認定ジュエリーコーディネーターと名乗る場合には
資格登録料19,000円(登録事務費 4,000円+登録管理費 5,000円×3年 非課税)の支払いが必要です。
認定期間は3年です。

※資格の有効期限が近づき、継続となる場合は登録住所に更新の案内が届きます。
登録料19,000円(登録事務費 4,000円+登録管理費 5,000円×3年)

受験申込方法

受験申込方法は以下の3通りになります。

①日本ジュエリー協会へ郵便で請求

願書請求方法→自分の住所と氏名を書いた返信用封筒(※長形 3号サイズ=A4 三つ折りサイズ)に84円切手を貼り別の封筒に入れ、表に「願書請求」と書いて日本ジュエリー協会宛に送ります。

送付先:〒110-8626 東京都台東区東上野2-23-25 一般社団法人日本ジュエリー協会 宛

②配布場所へ直接取りに行く

関東(東京、横浜、千葉、埼玉) 山梨、名古屋、大阪、福岡で全14か所で配布されます。
詳しい場所は「日本ジュエリー協会公式サイト」に記載してあります。

ただし、予定枚数量無くなり次第配布終了になりますので、問い合わせてから配布場所に行った方が良さそうですね。
また、場所によっては検定のテキストの購入や注文も可能のようです。

③Web申込

受験料の決済方法はクレジットカードまたはコンビニで行います。
Webからの申し込みは別途300円の事務手数料を負担しなければなりません。
申し込み後の受験料の返金はできません。

まとめ

ホテルの玄関前までお出迎えするコンシェルジュジュエリーコーディネーターはジュエリーだけの専門知識だけでなく、お客様の声に耳を傾けそのお客様に合ったジュエリーを提供するコミュニケーション能力やマナーも欠かせないことが分かりました。

また、ジュエリーコーディネーター試験は、3級から1級にかけて難しくなる分1級に合格した際には、ジュエリーコーディネーターとしてそれ相応の勤続年数と経験年数を積んだという宝飾品の販売のプロフェッショナルという輝かしいものになるのではないでしょうか。

お客様のロマンティックな幸せな時間や思い出をサポートする、ジュエリーコーディネーターはとても素敵な仕事ですよ。

 

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