プロボウラーについて

プロボウラーについて

プロボウラーというのは、ボウリングのライセンス取得者のことをいいます。

趣味として始めた人のなかには、ボウリングで生計を立てたいと考えるようになった人もいるでしょう。

今回はプロボウラーについての情報をお届けします。

適用する仕事

大会に出て成績を残す

「公益財団法人 日本プロボウリング協会」認定のプロとして、大会に出場して優勝を目指します。

ボウリングを世の中に広める

日本プロボウリング協会に認められている一員として、ボウリングというスポーツの普及活動をします。

平均年収より多くの収入を稼いでいるプロボウラーは、雑誌やテレビなどへの露出が多い傾向にあります。

そのほか、ボウリング場の一般のお客様のコーチとしてボウリングを教える道もあります。

おおよその年収とキャリアパス

プロボウラーの平均給与から算出した平均年収はおよそ300万~400万円程度と見込まれます。

月収は25万円から40万円程度、年齢や経験を重ねるにつれて収入も上がる傾向にはあるものの、大会賞金なしの収入は平均的な勤め人と同等程度です。

トーナメントの賞金はクラスによって大きく異なります。日本国内トップのプロの年収は1,200万円にとどまっていますが、海外では優勝賞金の金額が大きく、年間1億円以上も稼ぐ方もいます。

日本と海外のスケールの差を感じますね。

現役を退いた後は指導者に転じる人が多いようです。スポーツインストラクターやトレーナーなどの資格を取得することがおすすめです。

また、高額な賞金を獲れるレベルにまで上り詰めるのは現役であっても非常に難しいことです。一般客向けのコーチの道なども考えておくべきでしょう。

認可団体

プロボウラーの認可団体は「公益財団法人 日本プロボウリング協会」です。

所在地:
〒160-0013
東京都新宿区霞ヶ丘町4-2 Japan Sport Olympic Square 5F
電話:03-6804-5605
FAX:03-6804-5606

昭和39年5月設立(昭和48年4月財団法人認可、平成24年4月公益財団法人認可)

団体目的
我が国におけるボウリング競技界を統括し、代表する団体として、ボウリング競技の普及を図る。
そして、児童や青少年の健全な育成ならびに国民の心身健全な発達に寄与する。

受験条件

  1. プロテスト開始前日までの年齢が16歳以上
    ただし在籍5年以上のプロボウラー2名からの推薦を必要とする
    (前年度30ゲーム以上で男子190アベレージ、女子180アベレージ以上を有すると認められた者が推薦条件)
  2. 特別な事由により資格審査委員会にて受験を承認された者

合格率

ボウリングのプロテストの合格率は20%程度です。昭和のボウリングブームの頃は1%を記録したこともあります。

1年当たりの試験実施回数

年1回実施されます。例年2月頃に協会公式サイトにて告知されます。忘れずにチェックしましょう。また、ボウリング場などでも告知する場合があります。

試験科目

合格

第1次テスト(実技)

合格基準
男子 1日15ゲーム、計60ゲームで200アベレージ以上
女子 1日12ゲーム、計48ゲームで190アベレージ以上

ただし、1日目および2日目の2日間の合計で、男子は30ゲームのアベレージが190(5700ピン)、女子は24ゲームのアベレージが180(4320ピン)に満たない者は3日目以降の受験資格を失うため試験には臨めません。

合格すれば第2次テストの実施要項および注意事項の示達が行われます。

第2次テスト(実技)

合格基準
男子 1日15ゲーム、計60ゲームで200アベレージ以上
女子 1日12ゲーム、計48ゲームで190アベレージ以上

※第2次テストでは第1次テストのトータルピンは持ち越さない

合格すれば第3次テストの実施要項および注意事項の示達が行われます。

第2次テスト不合格の場合
第2次テスト受験者のうち、第1次テストから全ゲームを投げ切ったものの合格の条件を満たすことができなかった場合は、翌年に実施される第1次テストのみ免除されます。

第3次テスト

  • 面接テストおよび身体検査
  • 筆記テスト
    (一般常識を含むプロボウラーとして必要な知識)
  • 日本プロボウリング協会入会時研修
    (定款・競技会規則・インストラクターなど)

採点方式と合格基準

筆記テストの場合100点満点中60点以上が合格となります。実技の合格基準は前項目を参考にしてください。

取得に必要な勉強などの費用

プロボウラーになるには、ボウリングスキルを確実に身につけていくのが肝心です。

独学でスキルを磨くにも限界がありますから、ボウリング場などで行われているレッスン・講習でスキルを上げていくのが近道です。

一例として、あるボウリング場におけるレッスン料金を以下に記載します。

初心者専用ボウリング教室

レッスン料金(1回60分)

前売り(プレー代+レッスン代) 当日(プレー代+レッスン代)
1,130円(税込)
(820円+310円)
1,330円(税込)
(820円+510円)
お得なスタッフレッスン券セット(5回券)
4,080円(税込)

プロが教えるボウリング教室

レッスン料金(1回60分)

前売り(プレー代+レッスン代) 当日(プレー代+レッスン代)
1,330円(税込)
(820円+510円)
1,530円(税込)
(820円+710円)
お得なスタッフレッスン券セット(5回券)
5,100円(税込)

プロが教えるプライベートレッスン

レッスン料金(1回30分)

人数 前売り(プレー代×人数+レッスン代) 当日(プレー代×人数+レッスン代)
1名 2,040円(税込)
(410円+レッスン代1,630円)
2,350円(税込)
(410円+レッスン代1,940円)
2名 2,450円(税込)
(410円×2名+レッスン代1,630円)
2,760円(税込)
(410円×2名+レッスン代1,940円)
3名 2,860円(税込)
(410円×3名+レッスン代1,630円)
3,170円(税込)
(410円×3名+レッスン代1,940円)

受験料

受験料10万円(ただし1次テストの免除者は7万円、筆記テストのみの受験が許可された者は1万円)

受験料は現金にて協会事務局に納付します(受験申請書も同封)。

なお、納付された受験料はいかなる理由があっても返金されませんので注意しましょう。

受験申込方法

まず、日本プロボウリング協会が例年2月に告知するプロボウラーテストについての案内を確認しましょう。

受験料、住民票1通、帽子無し・上半身の写真3枚を同封の上、現金書留で期日までに下記記載の協会事務局へ送付してください。

提出先(郵送)
公益社団法人 日本プロボウリング協会 資格審査委員会
〒105-0023 東京都港区芝浦1-13-10 第三東運ビル2階
TEL:03-6436-0310

まとめ

ボウリングもプロ野球やプロサッカー、競輪、競馬の騎手などと同様に、趣味の範囲に留まらずプロとして生計を立てることもできる競技のひとつです。

大会で優勝・入賞することによって得られる賞金は高額な場合もあります。

プロボウラーを目指したいのなら、まずは協会のプロテストに合格する必要があります。テストは第3次まであり、合格率は2割程度です。

これまでは趣味でやっていたけれども実力を試したくなった、今後プロとして活躍していきたいという方はぜひプロテストにチャレンジしてみてください。

 

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