埼玉県に中東部に位置する町ですが、あまり知らない方が多いかもしれません。
しかし、ベッドタウンとしては人気の地域でアクセスが良いです。
伊奈町の楽しめる場所などを多く挙げていきます。
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特徴
特徴としては、バラが町の花として設定されております。
それがきっかけで、公式マスコットキャラクターとして伊奈ローズちゃん、伊奈ローズくんが生まれています。
町の花としてのシンボルになっていますので、バラをモチーフにしたお菓子も発売されております。
バラの他にも、百合やシクラメンも栽培しており、「ふるさと納税」のお礼の品として使われています。
地形としては、綾瀬川が流れていて、平地で気候も温暖なので作物の栽培に優れています。
この地域は、徳川家康の家臣である「伊奈備前守忠次」が治めていたことで知られています。
（↑伊奈備前守忠次のイラストは伊奈町観光協会にて掲載）
彼は、元々から家康に仕えており一向一揆に参加して領地を追われましたが、長篠の戦いで手柄を立てて許されました。
忠次は家康から鴻巣と伊奈の領地1万3千石を拝領して、一帯を支配していました。
伊奈の治水・利水工事、新田開発、検地など、地域の発展に貢献しました。
ですので、忠次は農民などの人々に慕われていました。
そして、もう一人、江戸時代の大名で徳川家光の側近である松平信綱が伊奈町の出身です。
彼は家光と家綱親子に終身まで仕えて、政治を支えました。
江戸前期の老中で島原の乱を鎮圧させて、武家諸法度の改正や鎖国体制を築き上げました。
歴史
伊奈町は、原始時代から生活していた痕跡があり、久保山遺跡や大山遺跡などからナイフ型の石器などが発掘されています。
古墳時代の遺跡や貝塚が存在していることから、周辺には人が暮らしていたと思われます。
これらは、昔からこの地域に暮らしていたと思われる証拠になります。
奈良時代には国・群・里と行政区分がされ、武蔵国足立郡という地区に分類されていました。
古墳時代には、地下式の竪穴式住居に住んでいた事が分かっています。
よって、太古から人々が栄えていた地域だということになります。
鎌倉時代は旧足立郡になっており、足立遠元（あだちとおもと）により支配されていました。
足立遠元は鎌倉時代の武将であり、武蔵国足立郡の出身で豪族の一人でしたが、源頼朝が政権を取った後、頼朝の側近として公文所の寄人として勤めていました。
鎌倉幕府が滅亡した後は、後醍醐天皇から足利尊氏に権限が移されました。
戦国時代になると岩付城に太田氏（太田道灌を含む一族）が入り、伊奈町を含むさいたま市一帯を支配していました。
そして、前項目で触れた伊奈氏により小室に陣が置かれ、のちに小室藩となって江戸時代まで支配されていました。
そうした歴史を経て、現在の伊奈町は都会のベッドタウンとしての人口が増加しています。
交通
交通では、「埼玉新都市交通ニューシャトル」が走っていて大宮駅から内宿駅まで繋いでいます。
ニューシャトルは伊奈の交通を支えており、ニューシャトル一本で大宮に行くことが出来ます。
JRが事故で不通になった場合は、振替輸送をすることもあります。
観光目的ならば、忠次号というレンタルサイクルに乗って移動する事もできます。
レンタル料は500円で、レンタル駅で返却すると200円返金されます。
また、レンタルサイクルを利用すると、協賛店で色々なサービスが受けられます。
伊奈は広いですが、自転車で一日回ることが可能な地域です。
また、蓮田や上尾、桶川からバス路線も充実していて繋がっているので、アクセスもしやすいです。
バスはけんちゃんバスや朝日バスが運行していて、伊奈町の交通を支えています。
交通が困難な方のために、いなまると言う循環バスが伊奈町の地域の交通をカバーしています。
伊奈町の栄地区というところは蓮田駅に近いです。
その地域の住民は蓮田駅を使えば宇都宮線で東京まで一本で行けるので、アクセスはいいです。
名所（観光地やレジャー、公共施設や商業施設など）
伊奈町の名所を紹介していきましょう。
伊奈町の歴史建造物
先ほどお伝えした伊奈氏屋敷跡が有名です。伊奈町を治めた伊奈氏の屋敷跡を見ることが出来ます。（写真は屋敷跡にある神社）
敷地内に遊歩道が整備されているので、屋敷跡を歩いて散策することができます。
他に歴史を感じるものとして、木造住宅の国登録有形文化財が2ヶ所あります。
大島家住宅主屋と斉藤家住宅主屋があります。
どちらとも、江戸時代の建築物で当時の製法で作られています。
無線山kddiの森
無線山kddiの森とは、昔はkddiの受信所で、そこから電波を受信していました。
今は伊奈町に寄贈され、自然が広がる公園として散策場所になっています。
春になると桜もきれいで、散歩をするのにはちょうどいい風景になります。
無線山さくらまつりが毎年行われていて、太鼓のパフォーマンスや出店が多く出ていて賑わっています。
埼玉県立がんセンターと日本薬科大学に挟まれた地形で、一帯は自然に囲まれています。
町制施行記念公園
ニューシャトルの羽貫駅から降りて歩くと、埼玉県立の高校である伊奈学園総合高校があり、学校周辺は学生たちで賑わっています。
そして、伊奈学園の近くを少し歩くと、町制施行記念公園があります。
町制施行記念公園には一面にバラが咲いており、「通称：バラ園」と言われています。
第一バラ園から第三バラ園まで広がっており、色々な品種が咲いています。
バラの見頃は5月上旬から6月上旬、10月下旬から11月中旬となっています。
春の季節になると入場料が350円必要になりますが、景色がバラが満開で綺麗なので一度は見に行くことをおすすめします。
バラ園では毎年、春にバラまつり、夏に伊奈まつりが行われていて、伊奈町の一大行事となっています。
バラ園の近くにウニクス伊奈という商業施設があります。
そこには、ヤオコーやtutayaなどの店が入っていて、歩き疲れて休みたい時でも中にフードコートがあるので、ゆっくりすることができます。
伊奈は公園や土手が多く、散策したり子供を遊ばせたりすることが出来ます。
食べ物やグルメ（有名店など）
こちらでは食べ物関係の情報をお伝えします。
伊奈町の名産
伊奈町では、巨峰、梨が栽培されていて直売所が多く存在しています。
巨峰と梨を使ったワインや地元産の日本酒が作られていて、伊奈町の特色が強く出ています。
これらは、伊奈町の埼玉屋酒店で買うことが出来ます。
他には、いなまちーずというベイクドチーズ菓子や梨のマドレーヌなど地元産の名産物を使った商品が、羽貫駅近くにあるケーキの店「ドルチェ」で販売されています。
チーズの臭みが抑えられていますので、チーズが苦手な人でも食べやすい菓子となっています。
地域では、のらぼう菜という野菜が栽培されていて、名物になっています。
これは「いな物産館」、「四季彩館」、「 cafe the garden」で販売されています。
ブルーベリージュース、トマトジュース、トマトカレーなどの加工商品も作っています。
伊奈町のグルメ有名店
グルメでは、バラ園の近くに「くりの木」というラーメン屋があります。
鰹節の効いた魚介ベースのラーメンで地元の人に愛されています。
煮干しをベースにした魚介スープや焦がしにんにくの醤油ベースのスープもあり、麺は主に平打ち麺です。
中華そばの他に、担々麺や麺が太いつけ麺などがあります。
長麺、細麺、極細麺から選ぶことが出来るので、好きなタイプで楽しめます。
トッピングやサイドメニューも多数あります。
日本薬科大学との協力で薬膳カレーが作られていることが、伊奈町グルメの特徴でしょう。
日本薬科大学の食堂で提供されています。
他には、がんセンターの近くに「lucky’s」というパン屋があります。
天然酵母で作ったパンを販売していて、フランスパンや食パン、惣菜パンをメインにしています。
「県民活動総合センター」にも入っているので、そこでも買うことが出来ます。
さらに、「竜の子」という四川料理がおいしい店もあります。辛味と旨みが調和した風味の四川風麻婆豆腐が評判です。
担々麺とチャーハンのセットがオススメで、担々麺はコクがあり、チャーハンはパラパラで食べやすいです。
まとめ
伊奈町はあまり有名ではありませんが、大宮や東京に近くて交通の便からいえば悪くありません。
歴史も古く、昔から生活していた形跡があります。伊奈忠次によって発展した地域です。
交通の便も比較的よく、都会へも近いので、遊びに行きやすいのも良い点です。
観光に行くにもニューシャトルを使えば全域をカバーできますし、自転車で移動するのにも協賛店で特典が受けられるので、得と言えるでしょう。
祭りも盛況に開催されており、バラ園ではスポーツもできるので、身体を動かす時ももってこいの場所です。
伊奈町全体で見ると、小針地域の方が栄えており、ショッピングセンターや公共施設があります。
伊奈は名所があるので、回ると自然や歴史の趣があります。
ぜひ味わってみるといいでしょう。
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