水戸歴史文化検定について

水戸歴史文化検定とは、ご当地検定の１つで水戸の歴史・文化・観光などを学ぶことで、より知識を深めて、郷土愛を育むことを目的に実施している検定です。
水戸という地域の貴重な資源や魅力を再認識します。

水戸といえば、水戸黄門が思い浮かびますよね。
また、水戸といえば、偕楽園が有名で梅の季節になると大勢の観光客が訪れます。

そのような歴史ある都市について、学んでみませんか。
今回は水戸のご当地検定である「水戸歴史文化検定」についてご紹介していきます。

適用する仕事

冒頭でもお伝えしたように、「水戸歴史文化検定」は水戸の歴史・文化・観光などを学ぶことで、より知識を深めて、郷土愛を育むことを目的に実施している検定です。
水戸について理解を深めたい方や、地域の貴重な資源や特産品について知りたい方におすすめな検定です。

こちらの検定はご当地検定の部類になるので、それほどお仕事に結びつく分野ではありません。
ご当地検定とは、各地の自治体や商工会議所、観光協会などが地域の魅力を再発見する機会をつくり、観光や産業の振興の一環として実施しています。
つまり、お仕事に役立つというより、教養を培うための趣味の範囲の検定と考えられます。

しかし、そのようなご当地検定でも、観光分野の仕事に携わっている方にとっては、勉強することにより、観光客をおもてなしする知識がつきますので役立つものでもあります。

観光タクシードライバー

水戸の観光客をタクシーで案内するケースもあるでしょう。
観光タクシーとは、観光地を巡ることに特化した旅行者向けのタクシーサービスのことです。
観光名所を案内していきますが、タクシーを運転しながらではなく、実際にタクシーから降車して、ツアーガイドのように名所の説明をしていくのがこのタクシーの特徴です。

観光タクシーの需要は、修学旅行での観光や家族旅行、海外旅行で日本を訪れている外国人の観光などにあります。

観光タクシーの運転手に求められる知識は、なんといってもその地域の観光名所までのルートを知っているのが前提条件です。
それにその名所ならではの知識も必要ですね。
それによって、お客様の満足度も変わってきます。
水戸の観光タクシーに勤めるなら、水戸のご当地検定を学ばれると知識もついてくるでしょう。

また、名所の知識だけでなく、コミュニケーション能力も重要です。
観光タクシーは通常のタクシーに比べると、長時間同じお客様と時間を過ごします。
コミュニケーションをとることで、お客様のニーズを引き出してベストな旅へと導くことができます。

そして、観光案内するのは日本人だけとは限りません。
外国のお客様の場合は、語学力も求められるでしょう。

水戸の梅大使

水戸の梅大使とは、茨城県水戸市の観光PRスタッフです。
茨城県を代表する観光大使、キャンペーンクルー的存在で毎年公募で10名が選ばれます。

梅大使の募集は「一般社団法人水戸観光コンベンション協会」が主催しています。
この協会はもともとは、水戸地方観光協会として設立されたのが始まりです。
その後、水戸観光協会に改称し、2017年には「水戸観光コンベンション協会」と現在の名称に変わりました。

梅大使の活動内容は、水戸市の春の風物詩である「水戸の梅まつり」をはじめ、水戸の観光大使として観光案内や各種メディアへの出演、撮影会のモデル、県内外での観光キャンペーンなどを務めます。

それと水戸の観光PRスタッフを務めるのですから、水戸の知識はあった方が良いでしょう。
水戸歴史文化検定は受験条件がないので、知識をつければPRもやりやすくなるだろうと思います。

おおよその年収とキャリアパス

前項目では、２つの職業を挙げました。
もちろん、観光系のお仕事はこれらだけではありません。
旅行会社やツアーガイド、ホテル関係の仕事もあります。

これらのおおよその年収をまとめましたので、ご覧ください。

職種	年収
旅行会社	400万円前後
ツアーガイド	286万円（2019年の時点）
ホテル関係	328万円
観光タクシードライバー	386万円

ちなみに、さきほどご紹介した水戸の梅大使に対しての収入は、10万円分の商品券や和服および夏期用の着物が贈られるそうです。

キャリアパスですが、もし旅行会社に勤めていたなら、はじめは添乗やカウンターセールスを経験します。
そうして業務経験を積んで知識を増やせば、ツアープランナーへの道が開けるでしょう。
旅行業やツアープランナーとして働くと、社内でマネジメント側へキャリアアップしたり、同業他社へ転職したりする道に進まれる方が多いようです。

また、ホテル関係にお勤めなら、就いている業種のスペシャリストを目指したり、反対に幅広い知識を有するゼネラリストになったりする道が考えられます。

タクシードライバーも会社に所属している人が多いですから、自分の経験を活かして部下の指導や教育、営業所の管理など幅広い仕事を担う管理職へステップアップする道があるでしょう。

例：班長→課長→所長→社長

認可団体

水戸歴史文化検定を主催している団体は「水戸商工会議所」です。
こちらは明治29年6月19日に創設されました。

〒310-0801
茨城県水戸市桜川2-2-35 茨城県産業会館3階

電話：029-224-3315
FAX：029-231-0160
E-mail：mito@inetcci.or.jp

そもそも水戸歴史文化検定というのは、以前は水戸青年会議所が「水戸検定」として実施していたのが、2015年度より「水戸商工会議所」が主催となり、今の名前の検定になったそうです。
その理由は2019年に行われた茨城国体や、2021年に開催された東京オリンピックに向けてだったといわれています。

受験条件

制限はありません。
学歴・年齢・性別・国籍などに関わらず、誰でも受験することができます。

合格率

最近（第5回）のデータでは、合格率は70.3％でした。
受検者数37名のうち、合格者数は26名でした。
平均点が73.5点、最高点が90点、最低点が54点でした。

1年当たりの試験実施回数

例年、12月の第2日曜日くらいに実施されています。
最近ではインターネット受験も行われていますので、試験期間は2ヶ月と長めです。
その期間内であれば、インターネット試験の方は何回でも受験ができます。
一方、郵送試験の方は期間中1回のみの提出と決められています。

試験科目

『郷土いいとこ再発見』より7割を出題します。

• 水戸の始まりの史跡と信仰
• 史跡（神社、仏閣、遺跡、墓所）
• 光圀公、水戸藩
• 自然、公園、文化
• 展示、見学施設、文化施設
• 郷土料理
• 特産品、地場産業など
• 水戸のまつり、地域の行事

採点方式と合格基準

試験方法はインターネットか郵送です。

問題は50問です。
インターネット試験では、4択式で出題されます。
郵送方式では、4択式・一部に記述式の出題形式です。

合格基準は100点満点中、70点以上です。

取得に必要な勉強などの費用

【試験科目】でも紹介したように、試験問題は参考資料の「郷土いいとこ再発見」より出題されます。

この資料は水戸歴史文化検定のホームページから、ダウンロードできるようになっています。
ですので、勉強の費用はいらないと思われます。
ダウンロードの他に、水戸商工会議所の窓口からでもいただくことができます。

他の試験対策では、水戸市のホームページやガイドブックなどを参考に対策することもできます。

受験料

無料

受験申込方法

「水戸歴史文化検定」の公式サイトを検索していただき、お申し込みフォームが設けられていますのでそちらから申し込んでください。

まとめ

今回は茨城県のご当地検定である「水戸歴史文化検定」をご紹介しました。
こちらの検定は水戸について理解を深めたい方や、地域の貴重な資源や特産品について知りたい方におすすめな検定です。

この検定を受検すると、高得点者上位10名の方に水戸の観光土産品などが豪華景品としてプレゼントされるそうです。
モチベーションが上がりますね。

水戸は御三家の1つである水戸徳川家所縁の地であり、水戸黄門（徳川光圀）や偕楽園が有名です。
偕楽園での「水戸の梅まつり」は1896年から始まったそうです。

そのような歴史がある地域を勉強してみませんか。
受験料が無料というのも嬉しいところです。
今ではインターネットで受験ができるそうなので、ご興味のある人は気軽に受験してみて下さいね。

 

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