埼玉県春日部市について

埼玉県春日部市について

埼玉の川越に続いて歴史ある街、春日部…。
筆者も現在住んでいますが、一体この春日部市にはどんな歴史がつづられてきたのか、興味を持ち、学んできました。
その内容をお伝えできればと思います。

この記事を読んで、「あ、私も春日部市に住みたい!」と思っていただければ幸いです。

特徴(市区町村の花や著名人)

春日部市の花は『藤』です。
『藤まつり』で春日部市を知った人も多いでしょう。
あの『鬼滅の刃』で藤を知った人も多いかもしれませんが、春日部市の『藤まつり』はそれは見事なのです。
一時コロナの影響で中止された『藤まつり』も、オンライン開催を経て、また復活しました。
春日部郵便局から春日部地方庁舎間を、それはそれは白と淡紫の藤が咲き誇ります。
ですので『藤まつり』は足を運ぶ価値があるでしょう。

春日部市の藤まつりの様子

春日部にはどんな著名人がいたのかもご紹介します。
たくさんいたのですが、きっとピンとくる方を1名ご紹介します。
それは三遊亭吉窓(さんゆうていきっそう)さんです。あの笑点に出ていた落語家の方ですね。

また、春日部市といえばクレヨンしんちゃんも有名です。
駅から見えるしんちゃんの看板はとてもかわいらしいです。
他にも、市バスとしてクレヨンしんちゃんのバスが走っていますし、いたるところでしんちゃんを見ることができます。

歴史

今は様々な建物が立ち並び、人々が行き交う春日部市ですが、実は約7000年前は、春日部市はだったのです。
それが、徐々に後退していき現在の地形が生まれました。

中世ごろになると、当時領主だった『春日部重行』を中心とした春日部氏が勢力をつけてきました。
それが、今現在の『春日部』のもととなったのです。

春日部は江戸時代とになると、日光街道の第4の宿場として繁栄しています。
そのことから、『粕壁宿(かすかべじゅく)』と言われました。(あの松尾芭蕉もこの道を歩きました。
古利根川も江戸との航路として大切な役割を持っていました。

明治元年になり、大宮県、浦和県と続き、明治4年に埼玉県に属しました。

埼玉県での春日部市の位置
その後の市町村制施行よって、明治22年には埼玉県粕壁宿となりました。
明治32年にはさらに発展し、東武鉄道が開通し、近代化が進みました。

そして、昭和24年の町村合併促進法によって『春日部市』が誕生し、平成17年に今の春日部市となったのです。

交通

春日部市の交通面についてもご紹介します。

春日部市には東武伊勢崎線が南北方面に伸びており、また、東西方向には東武野田線が伸びています。
これにより、東京方面や大宮に向かう人々で朝は混み合います。

駅に入っていこうとする東武アーバンパークライン春日部駅を含め、春日部には8つの駅があります。
他にも路線バスが盛んに通っています。(一部地域を除く)

また、先程も述べましたが、クレヨンしんちゃんの通称『春バス』も通っています。

産業や企業

春日部といえば、伝統ある桐たんすが有名です。
その産業は盛んでした。

春日部桐たんすの特徴

春日部の桐たんすの特徴としては、木の模様の直線を基調としていて、とてもシンプルなデザインです。
部品をつなぐ際にも、金属の釘を使わず作るので、木の感じをとてもよく残す工夫がされています。
とても温かみのあるデザインとされており、人々に愛され続けているのが春日部の桐たんすです。

暗い部屋に置いてある桐たんすこの春日部の桐たんすの元となっている桐ですが、防湿性と難燃性に優れています。
それに、他の木材と比べてみても、軽いとされています。
桐は湿気を帯びてくると膨らみ、乾燥していくと収縮していく性質を持っています。
防湿性に関しては、たんすの中まで湿気を通さないので、湿気に弱い服もしっかりと守ってくれます。

つまり、春日部市の桐たんすは服をしっかりと守ってくれるのに適していると言えるのです。
その歴史もご紹介します。

春日部桐たんすの歴史

春日部の桐たんすの起源にはいくつか説はあります。
一番有力とされているのは、1624年~1644年にかけて日光東照宮の建設に携わった工匠が春日部に住み着いて、小物などを作り始めたのがきっかけとされています。

春日部の桐たんすが作り始めた時は、農業の時間の合間に行うというスタイルが多く、たんすを事業とする箱指屋はあまりなかったのです。

しかしながら、1830年になるとがらりと状況は変わりました。
これは、当時日本で栄えていた江戸に近く古利根川や江戸川により、江戸への輸送手段に恵まれていたからです。
その頃には、専門で桐たんすを作る箱指屋も増えていったのです。

明治時代になることにより、交通の便がさらに良くなることで東京、大阪、広島、福岡といった広い範囲に販売する道が拡大していきました。
この道が、春日部の桐たんすが全国に知られていくきっかけとなったのです。

名所(観光地やレジャーなど)

春日部にぶらりと訪れてみて、行きたくなる名所もお伝えします。

首都圏外郭放水路

春日部の首都圏外郭放水路こちらは世界最大級の地下河川です。
これは地下50mに建設されており、その長さは約6.3㎞となっています。
流入施設・地下水路・排水機場などで成り立っています。

その中でも水の勢いを弱めつつ、スムーズな流れを作るための巨大なプール『調圧水路』は、柱と空間のその大きさから“地下神殿”とも呼ばれています。

ここは春日部でも一番の名所とされており、ドラマや映画といった様々なメディアのロケ地になっています。
しかし、事前予約さえすれば、一般見学も受け付けている場所です。

かすかべ湯元温泉

かすかべ湯元温泉の正面露天温泉と数種類の内風呂や、ドライサウナ・ミストサウナもありつつ、男女一緒に水着を着て遊べるプールも備えた温泉施設です。
岩盤浴や、マッサージエステといったボディケア施設、レストルームもあります。
また、食事処や軽食コーナー、個室宴会場もあります。

2023年5月に、リニューアルオープンした人気スポットです。

ララガーデン春日部

LaLa garden 春日部のロゴマーク映画館や歯科医院、動物グッズが売っているお店やスーパーも併設されているショッピングセンターです。
一度足を踏み入れたら”そう簡単には帰りたくない”となる場所です。
クレヨンしんちゃんの世界をモチーフにした施設も入っています。

内牧公園

春日部市内牧公園のアスレチックアスレチックやピクニック広場、お花見広場や多目的広場などがある公園です。
バーベキュー場もありますので、家族連れで子供たちの人気スポットとなっています。

道の駅 庄和

春日部にある「道の駅庄和」自然豊かなところにあり、田園風景が懐かしさを感じさせてくれます。
正面には大きな「庄和の大凧」が飾られています。

その中には、新鮮な野菜や果物、お弁当やお菓子・ジュース・お酒などが販売されている、農産物直売所があります。
また、お食事処やお土産販売所もあります。

春日部温泉 湯楽の里

源泉が湧き出ている温泉施設こちらは何といっても、天然の温泉が湧き出ているのが特徴です。
43度の源泉を楽しむことができます。
その水質は日本温泉協会の審査により、満点を取っているほどです。

牛島の藤(藤花園)

快晴の空に映えた藤棚牛島の藤は何といっても樹齢が1200年以上にもなっているのが特徴です。
その稀少さから昭和3年に天然記念物に指定され、さらに昭和30年には特別天然保存木と国からの指定も受けています。
藤棚の面積は700㎡あり、それが3か所存在しています。

4月の下旬から5月の上旬に見ごろを迎え、それはとても美しい景色とされています。

むら山

笹の葉にのせてある羊羹長年にわたり培われてきた職人の技と、吟味された素材が生み出す最高の和菓子が評判とされている店です。
おすすめの一つが羊羹です。

食べ物やグルメ

春日部で一体どんなグルメがあるのかもご紹介します。

筆者がおすすめしたいのは、何といっても春日部駅構内にある『東武ラーメン』です。
場所は、春日部駅東武アーバンパークラインの7・8番ホームです。

駅の中でラーメンを作るとなると、やはり工場で作られているスープを温めて出すだけ…と思いきや、東武ラーメンは店舗内で7種の乾物、丸鶏、香味野菜からスープを作っているのです。

ラーメンの値段も安く、なんと600円です。
味も昔ながらの醤油ラーメンという感じであり、飽きがないです。

東部ラーメンで一番人気のメニューは『コロッケラーメン(税込600円)』です。

春日部駅にある東武コロッケらーめん昼頃になると売り切れてしまいます。
サクッサクッとしたコロッケがスープに入っているとふにゃり…としていてそれはとてもおいしいのです。(好みは分かれるかもしれません)

夏にはつけ麺もあり、スープがラーメンよりコクがあります。

ラーメンも

  • 醤油ラーメン
  • 塩ラーメン
  • 冷やし中華
  • つけ麺

…といったものから派生したラーメンが沢山あります。

東武ラーメンを食べるために遠方から来る人もいるほどです。
立ち食いラーメンというと男性が多いイメージがあるかもしれませんが、女性の姿も見られます。

気になる方は一度訪れる価値があります。

まとめ

いかがだったでしょうか?
春日部市の歴史を知っていただき、名所やグルメに興味を持って、春日部に足を運んでいただけたら幸いです。

 

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