和ハーブ検定について

和ハーブ検定について

和ハーブ検定とは、日本由来の有用植物「和ハーブ」に関して、知識や実践的な活用法を問う試験です。
和ハーブとは、日本原産かつ江戸時代より前に自生していた有用植物のことを指します。
学習を通して種類や作用などの基礎知識だけでなく、料理法や栄養学、育て方などが習得できます。
では、和ハーブ検定に関連する仕事や受験情報などを見ていきましょう。

適用する仕事

和ハーブ検定に関連する職種というと、このような職種が思い浮かぶのではないでしょうか。

このようにハーブに関連する職種は複数あるものの、和ハーブに特化した仕事は、今のところほとんどないのが現状です。
主な理由として、昨今ハーブは注目されているものの、その対象は和ハーブよりも西洋ハーブであるということが挙げられます。

また、和ハーブ検定に合格しても、直接就職できるというわけではありません。
就職につなげるのであれば、希望する職種に関連した他の資格も取得した方が良いです。
とはいえ、すでに関連した職種で働いている方にとっては、スキルアップに役立ちます。

おおよその年収とキャリアパス

年収は職種や各手当などにより異なります。
前項目でお伝えしたように、直接仕事につながる資格ではありません。
また、非正規雇用からスタートする職種が多いです。

資格をもっと仕事に活かすため、あるいはキャリアパスの手段として、主催者は以下の上級講座の受講を勧めています。

上級講座
  • 和ハーブインストラクター養成講座
  • 和ハーブフィールドマスター養成講座
  • 和ハーブディレクター養成講座

これら3つの講座は、目指す目的や和ハーブへのアプローチの仕方が異なります。
一つずつ簡単に説明していきます。
※ただし、各講座とも講座内容が変更になる可能性があります。

和ハーブインストラクター養成講座

机に置いてある青い「STUDY」の積み木和ハーブの幅広い知識を身につける講座です。
講師として、あるいは執筆活動を通して伝えるスキルが学べます。

以下の方におすすめです。

など

講座内容
  • 和ハーブ基本論
  • 和ハーブと植物生態学・生理学
  • 和ハーブ比較地域文化論~各地に残る有用植物文化~
  • メディカル和ハーブ学(和ハーブと健康・医療)
  • 和ハーブ実践学~「価値ある講師」になるために大切なこと、プロ講師学~
  • 講座で役立つクラフトワーク(実技)講習
  • 植物・健康・美容事業におけるリスクマネジメント ~今知りたい!関連法規のポイント~

和ハーブフィールドマスター養成講座

山の散策ガイドをしている女性和ハーブの生態や特性、使い方などを、実際にフィールドを回りながら学習していく講座です。
習得した情報を人に正しく伝えられる知識が身につきます。

以下の方におすすめです。

  • 地元の自然ガイドとして、より多くの知識を身につけたい
  • 和ハーブの散策ガイドや講師として活躍したい
  • 地域おこしに関わる仕事をしている

など

講座内容
  • 基礎学①~フィールドマスター入門~
  • フィールド実践①~里山の和ハーブと生物多様性~
  • フィールド実践②~和ハーブの有用性と伝え方の基礎(一般講座での講師のふるまい方)~
  • フィールド実践③~樹木観察の基本と地域の和ハーブ~
  • 基礎学② + 街中散策復習と要点チェック、植物健康学
  • ロールプレイング演習
  • 修了試験(筆記試験+フィールド試験)

和ハーブフードディレクター養成講座

筍の煮物に添えられている和ハーブ

食を通して健康的に生きるための知恵や技術を学ぶ講座です。
和ハーブを使用した伝統的な料理法だけでなく、アレンジレシピにも挑戦します。

以下の方におすすめです。

など

講座内容
  • 和ハーブ基礎座学(植物成分学、実践のいろは)
  • 和ハーブ食のフォークロア
  • 和ハーブ調理実習

 

上級講座を習得することで、職の選択肢が増えると同時に、より深い知識を駆使して活躍する機会も増えます。

認可団体

一般社団法人 和ハーブ協会のロゴマーク主催は「一般社団法人 和ハーブ協会」です。
〒104-0061 東京都中央区銀座4-11-7 第2上原ビル6F
電話番号:03-6435-3863

受験条件

特にありません。
どなたでも受験可能です。

合格率

合格率は70%程度です。

1年当たりの試験実施回数

年3回(毎年3月・7月・11月)にオンラインで開催しています。
ただし、希望であれば会場での受験も可能です。

試験科目

公式テキスト『和ハーブ にほんのたからもの』の中から出題されます。

テキストの内容は以下の通りです。

  • 第1章 和ハーブとは何か
  • 第2章 和ハーブと食文化
  • 第3章 和ハーブと健康・医療
  • 第4章 和ハーブの実践と活用
  • 第5章 和ハーブ検定にチャレンジ

※テキスト内の各コラムも出題範囲に含まれます。

採点方式と合格基準

出題形式は選択・記述式(60分)です。
合格基準は正答率がおよそ80%以上です。

取得に必要な勉強などの費用

独学でも十分に合格を狙えます。そのためには本をよく読み、理解しておくことが重要です。

公式テキスト

公式テキストはこちらです。

和ハーブ にほんのたからもの
created by Rinker

出版社名:コスモの本
商品名:和ハーブ にほんのたからもの
価格:2,200円(税込)

和ハーブにおける伝統的な活用の知恵、料理や和ハーブに関する知識などの基本を幅広く網羅しています。
巻末にある検定模擬問題で試験の感覚が掴めます。

参考書籍

以下は公式テキストではありませんが、検定に関連した書籍です。
参考書として利用すると、理解がより深まります。

和ハーブのある暮らし

和ハーブのある暮らし
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出版社名:エクスナレッジ
商品名:和ハーブのある暮らし
価格:1,760円(税込)

「和ハーブとは何か?」にはじまり、各ハーブの基礎知識や暮らしの知恵、料理法など解説しています。

和ハーブ図鑑

和ハーブ図鑑
created by Rinker

出版社名:一般社団法人和ハーブ協会
商品名:和ハーブ図鑑
価格:2,530円(税込)

和ハーブの生育環境や栄養成分、人とのかかわりにおける歴史などを解説しています。
分類、形態、有用性をアイコン化するなど、参照しやすいように工夫が施されています。

対策講座

より確実に合格を目指したい方には、協会認定の「和ハーブ検定対策講座」もあります。
この対策講座では、和ハーブ検定の模擬問題を行った上で、認定インストラクターから試験のポイント解説が聞けます。

講座は東京で開催されますが、同時にオンライン(ZOOM)も行われるため、全国各地から受講可能です。
定員:30名
受講料:3,800円(税込)

受験料

受験料は6,600円(税込)です。

受験申込方法

和ハーブ検定の公式サイトから申し込みます。
申込締め切りは、試験当日より約1週間前です。
※会場で受験を希望するのであれば、申込フォームの備考欄から希望の旨を伝えます。

まとめ

和ハーブを使ってお茶を作っているところ和ハーブは日本の有用植物のことで、昔から私たちの健康を支えてきました。
ハーブと言えば西洋のハーブに着目しがちですが、近年では和ハーブも少しずつ認知度が上がってきています。

ハーブ関連の資格は趣味として取得する方も多いと思いますが、工夫次第で仕事につなげることもできます。
その場合は和ハーブ検定取得後に上級資格とされる「和ハーブインストラクター養成講座」「和ハーブフィールドマスター養成講座」「和ハーブフードディレクター養成講座」のいずれかを合わせて取得すると、活躍の幅が広がりやすいです。

 

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